かわいい天使の小説が読みたいなら、まずこの作品をおいてはおれません。
女子小学生な見た目の見習い天使が、人間界で奮闘するお話です。
なぜか彼女が見えるふたりの男女高校生が、物語をさらに引き立てています。
当初暴走するのは男子なのですが、中盤から女子がぐいぐいと暴走していきます。
そこから生まれるひとつの奇跡は、まさに珠玉の出来栄えです。
おそらく私が読んだとき以上にブラッシュアップされた作品が味わえますので、万人に向けてオススメできる(?)一作となっております。
味気ない日常を送っている方こそ、本作を読むべきです。
読めば必ず、なにかが変わりますよ。
天使は、あなたのすぐそばにいる。
そんなことを言われると「はあ?」って思うでしょうが。
このお話を読むと「そばにいてくれるといいなー」と思います。
天使はひとのピンチを助けてくれるだけじゃない。
あんなこともこんなことも、教えてくれます。
それはきっと、人が明日を生きていくために力になるんでしょう。
書き手の繰り出すおふざけに乗って、一気に読み終わると。
天使がすぐそばにいるのが分かります。
たぶん、綿棒とワセリンと、歯ブラシを持ってますww。
意味が分からなければ、このお話、読んでくださいね(笑)。
最後には、ジーンとこころが温まりますから。
元気いっぱい、おしゃべりな見習い天使、ユアがやって来たことから始まる本作。
主要人物は、普通の高校生ケン、素敵な性癖を持つ女子柊木さん。
見習い天使と高校生コンビが繰り広げる、笑いあり、変態発言あり、バトルシーンありのコミカルファンタジー作品です。
本作を明るくポップな印象にしているのは、ユアをはじめ、キャラクターの持つ元気さや素直さにあるのですが、天使の持つアイテムの名前や、出てくる悪魔の造形とその退治の仕方など、軽快さを維持する要素がちょうどいいバランスで作品全体を支えていて、転がるように進んでいくストーリーをわくわくしながら読んでいくことができます。
キャラクター造形に必要なレベルを越えたある性癖についての深掘りは、この作品におけるスパイスと言うか、笑える大事なポイントになっていますので要注目かと思います。作者さまの並々ならぬこだわりが垣間見える数々の特殊な発言、薄い本、秘密道具。何に使うかわからないものもありましたが、勉強になりました。
元気な女の子が一生懸命頑張る成長物語でもあり、軽妙な会話に笑えるコメディでもある本作。読めば明るい気分になれると思います。
天使見習いが、悪魔を退治する物語。
おバカな男子が初恋で撃沈する物語。
あまり人に話せない趣味を持つJKが、様々な経験、危機を乗り越えて、すっかり開き直るまでを描いた物語。
……ですね。ちがうか。
青春ものでもありますし、家族の絆やお年頃が抱えやすいコンプレックスについても描かれています。
盛りだくさんなんですが、ごちゃついた印象はなく、笑って、しんみりして、また総ツッコミの笑いにまみれているうちに終了しちゃいました。あらー!
あ。バトルもあります。かいじゅうと戦う戦隊ものが浮かびました。
だって、敵が……巨大なアイツ!!!
テンポよく、重すぎず、かといって、軽すぎない、読みやすい作品です。
完結済ですので一気読みもできますよー。あんがい女性向き? もしかしたら、感受性の強い男性には恐怖な描写もあるかもしれません。チャンレンジしてみては(笑)
一人前の天使になるため、研修で地上にやってきた見習い天使のユア(幼女)
天使の姿はふつうの人間には見えません。なのに、どういうわけかユアをしっかりばっちり見ることができる健次郎くん(少々イタイ男子高校生)と、そのクラスメートの女子、柊木さん(ミステリアス系美少女かと思いきや……?)
なりゆき上、二人はほとんど問答無用でユアの研修を手伝うことになるのですが――
天使の敵といえば悪魔ですね。この物語にも登場します。悪魔。バトルもあります。が、このバトルがね。超独特です。そして、登場する天界アイテムのネーミングがいちいち笑わせにきます。
また、本筋には直接関係のないBLネタもたいそう飛ばしております。なにしろ、BLトークのインパクトが強すぎて、物語上重要な情報が頭に入ってこないという、まさかの事態に陥ったくらいですから。笑
あとね、タグや概要にある🐌マーク。え? これなんか意味あんの? と思った方。ちょっと気になっちゃった方。とりあえずページをひらいてみましょう。
明るく楽しく、ときに熱く、読後感も爽快なファンタジーですが、隠し味のような切なさが深みとなって、奥ゆきのある物語になってます。