あとがき
拙作『生存権っておいくらですか?』をお読みいただき、どうもありがとうございます。最初から読んでくださった方も、タイトルの気になる所だけ読んでくださった方もいるかと。色んな楽しみ方をしていただけたら、作者としてはとても嬉しいです!
私、何か作品を書くと、裏話的なあとがきを書きたくなるようです。笑 よろしければお付き合い下さい。
この短編集のテーマは、「普通に生きるとはどういうことか」。それを、「気味も後味も悪い形で書く」ということだけを決めて、話数とかタイトルとかはあまり真剣に考えていませんでした。『生存権っておいくらですか?』というタイトルは、「生きること」と「妙なこと」が絡み合うような感じにしたいな、と思ってつけたものです。初めはタイトルだけにするつもりだったんですが、途中でイメージが湧いてきて、結局作品にもしました。
ストーカーになってしまった男性、愛情が歪んでしまった女性、歪んだ愛情を受けてしまった子ども、愛憎のバランスが崩れていった人などなど、時にはファンタジー要素なども入れつつ、気づけば50ものお話を書いていました。中には対になる作品や、前日譚・後日譚となる作品もランダムに入れてみましたが、いくつお気づきいただけましたでしょうか。逆に言うとそうした関連作品の数だけ、私の脳内がネタ切れでフリーズした瞬間があるということでもあるので、ちょっと恥ずかしいのですが……。笑
最後50話目「僕達の交差点」は、今までの総括と、私なりの見解をふんだんに盛り込んだものなので、まさかの4000字を超えてしまいました! 執筆後に作者もびっくりっていう展開です。他の話は平均2000字なのに……熱が入りすぎましたかね……。
この50の話で、普通にすがる人、普通に翻弄される人、普通を無視する人を自分なりに書いてきたと思っているし、私の結論としては、普通に生きないからこそ、これだけの話が生まれるんじゃないか、という考えにも至っています。つまり、生きたいように生きれば良いじゃないかということです。社会的動物として最低限のモラルは必要だけど、それ以上の領域に踏み込む権利は誰にもないし、模範解答の人生を送ってきた人間なんて絶対いませんから。まぁ、どの話も後味悪いんですがね。笑 普通と狂気の狭間みたいなのを感じ取ってもらえたら……嬉しいなぁ……。
まだまだ短編を書いていきたい気持ちはあるのですが、50話ということでキリも良いため、一旦ここで終わりにしようかと思います。これからは別の短編集である『Shake, Build, Blend, Stir』と、温めている長編達に専念するつもりです。『Shake, Build, Blend, Stir』、別名・カクテル短編は今の私が最もおすすめしたい短編集です。書いててすごく楽しい。
まずは現実世界の忙しさに対応しないといけないんですけどね……。笑 なので定期更新は難しくなりそうです。でも息抜きも兼ねて、ちょっとずつ書いていきます。また他の作品にもお付き合いいただければ嬉しいです! お読みいただけたら飛び跳ねて喜びます! 本当です!
ではこのへんにしておきましょうか。
お読みくださり、本当にありがとうございました(*´∀`)♪
生存権っておいくらですか? 水無月やぎ @june_meee
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