エピローグ

 六ヵ月後。


 規則を破ってリムポート着港を強行した俺には、宇宙船パイロットの資格剥奪という処分が待っていた。というわけで宇宙にサヨナラした俺は、地球おかの古巣であるJASSDFに戻り、救難機のパイロットになるべくコマツ・エアロスペース・ベースで機種転換訓練に勤しんでいた。


 そんな俺に、面会の申し込みがあったという。呼びに来た同僚の顔が少しいわくありげに引きつっていたのが気になるが、早速俺はロビーに向かった。


 相手は見たことのない、きれいな女の子だった。俺の顔を見るや、花が咲いたように微笑む。


「お久しぶりです! スキッパーさん!」


「!」


 化粧しているので気づかなかったが、この声は……まさか!


「……マリリンか?」


「はい!」


 彼女は満面の笑みで頷いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ドルフィンライダーの方程式 Phantom Cat @pxl12160

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ