~鬼女~終
占竜は鬼女達に語りかける…
鬼女はそんな占龍を
「ヴェェェエ…」
「ワレハ…ヒトヲ…ノ…ロウ…
コノヨニ…ヒトガ…イルカギリ…」
占竜は遠くを見て
「
あらゆる苦しみを
オン アロリキャ ソワカ…
鬼女達よ…
この世に生まれきた時…
両親は喜び涙を流したはずだ…
幸せだった頃を思い出せ…
オン アロリキャ ソワカ…」
真言の効果だろうか…
鬼女はどこか遠く見ているようだった…
「ヴェェェエ…」
…
あっお母さん…
早く帰っておいで~
晩御飯できたよ~
はぁ~い!
登美子…
大丈夫かい?
苦しいのかい?
お母さん…
ゴホッゴホッ…
お母さんだしてぇ~!
苦しいよぉ~!
ここから出してぇ~!
すぐに出してあげるから…
すぐに…
ゴホッゴホッ…
バシャ
神様…
登美子を救ってください…
我が身がどうなろうと構いません…
バシャ
私の命の代わりに…
登美子を…
救ってください…
バシャ
お願いです…
神様…
かみさ…ま…
お母さぁ~ん…
お母さぁ~ん…
どこにいるのぉ~
苦しいよぉ…
遠くを見ている鬼女に再び占竜は語りかけた…
「鬼女よ…
登美子よ…
母親はお前を救うため…
毎晩水をかぶり…
登美子の
その
母親も病になり…
お前を残して先に逝ったんだ…
お前を閉じ込めたくて
閉じ込めたんではない!
村の人々を守る為…
やむを得ず…
登美子よ…
苦しかったろう…
寂しかったろう…
だがな…
だがな…
母親は…
登美子…
お前を愛していた…
病を恐れた人を
母親の元に帰るがいい…
お前を嫌った人もいるが…
愛してくれた人もいる…」
鬼女の
「オカア…サ…ン…
アイタ…イ… ヨ…
オカ…アサ…ン……」
占竜は悲しそうな表情を見せた鬼女を見ると天をあおいだ…
なぜか天井が
空には星々が輝いている…
「
哀れなる魂を
オン カカカ ビサンマヤ エイ ソワカ…」
鬼女に喰われていた魂が天にあがっていく…
「オン カカカ ビサンマヤ エイ ソワカ…」
占竜は
登さんと光一は
鬼女から魂が
鬼女が美しい女性に変り幼くなっていくのを
涙を流しながら
「オン カカカ ビサンマヤ エイ ソワカ…
地蔵菩薩よ…
登美子の母親の魂を連れてき給え…
オン カカカ ビサンマヤ エイ ソワカ…」
まばゆい光が降り注ぎ
地蔵菩薩はその手に
「オン カカカ ビサンマヤ エイ ソワカ…」
登美子がお母さぁ~んと叫ぶと
地蔵菩薩はニッコリと笑い
地蔵菩薩は占竜の願いを聞き届け
登美子の母親を連れてきてくれた…
「登美子ぉ~!」
登美子は母親に抱きつくと…
幸せそうな笑顔を占竜達に見せてくれた…
「さあ、お家に帰ろ…
今日は登美子の大好きな里芋のお味噌汁を作るからね…」
登美子は綺麗な笑顔で泣きながらお母さんと
地蔵菩薩と共に天界へと上がって逝った…
天から
登美子の声が聴こえた…
「ありがとう…」
っと
~あとがき~
説明してなかった物がありますので、ここで説明したいと思います♪
【
桃の木から削り作り出した木でできた剣♪
桃は昔から禍をさける物として、使われてきました…
桃の木は鬼門封じにも使われたりします♪
目に見えない悪しき者に絶大なる威力を発揮します♪
【
聖なる音を出す鈴♪
【
四神獣は有名で、安倍晴明も使役していた…
東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武が有名♪
それにリーダーで中央の
占の報告書 狐狗狸さん @kokkurisan111
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。占の報告書の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます