~鬼女~7
光一の自宅の前につき
二人に新しいヒトガタを渡し
光一には新しい念珠も渡した…
その後に占竜は家の外を周り
四カ所、水晶玉に呪文を唱え設置した…
病院で結界を張る時に使用していた
何かが彫り込まれた水晶玉を…
「では…
行くぞ!」
占竜は大きな
登さんと光一は大きな
二階につくと、ヴェェェエェっと呻き声が聞こえはじめた…
登さんと光一は大きな金槌をかまえて震えている!
占竜は鞄を開け
水晶玉を取り出し二階の中心に
立つと
「
陰陽は
五行の
鬼女を封じ込めよ!」
占竜の
鬼女はたまらず壁から
その瞬間、青き龍や、紅き鳥、白き虎に尻尾が蛇の亀が
鬼女を取り囲む!
「登さん、光一、今です!
鬼女がいる近くの壁を壊してください!
鬼女は動けません!」
登さんと光一はあまりの出来事に
占竜の叫びにハッとし大きな金槌で壁を壊しはじめた!
鬼女は登さんや光一を攻撃しようとしているが
ことごとく神獣に邪魔をされて手が出せない!
そうこうしているうちに壁が壊れてドアが現れた!
「そのドアも叩き壊してください!」
占竜の声を聞いた登さんと光一は汗だくになりながらドアを叩き壊した!
「さあ、行きますよ!」
占竜が叫ぶと隠された部屋の中へと入って行った…
占竜は部屋に入ると周りを見渡す…
壁に護符が七枚…
天井からぶら下がっている
首を吊った時の帯がそのままか…
机に
勾玉に鬼女の封印を
占竜は勾玉に近づいた…
バシュッ!
勾玉から鬼の手が出てきて占竜が持っていた水晶玉を叩き割った!
「しっしまっ…」
占竜が喋るより先に鬼の手が占竜の首を掴んだ!
ちぃ…
水晶玉を一つ壊され五行の神獣が消え去る…
まっマズい…
メキメキと占竜の首を締め上げる鬼女…
おかしい!
鬼女はそこに…
今まで鬼女がいた場所を見ると
ニヤリと笑っている鬼女がいる…
何っ?
一体ではなかったのか?
翡翠から出てきた鬼女は…
さっきまで封印していた鬼女より一回り大きく
より
本体はこっち?
では奴は…
ヴェェェエェ…
翡翠の勾玉からでた鬼女は嬉しそうに語りかけてきた…
「ワレガ…クライ…シ…モノノ…シュウゴウタイ…ジャ…
イタブリ…クルシメテ…クラッ…テヤッタラ…ワレト…オナジク…
ヒトヲ…ウラミシ…オニヘト…ナッタノジャ…」
登さんと光一は
もう一体の鬼女に捕まってしまった…
「ワレノ…フウイン…ヲ…トイテクレタコト…
レイヲ…イウ…
マタ…タラフク…ヒトヲ…クロウテ…ヤロウ…」
「ヴェェェエエェ」
勝利の
登さんと光一は首を絞められ白目をむき、泡をふいている…
くそぉ…
ここまでか…
いや…
ここで、あきらめる訳にはいかない!
占竜は鞄をとろうと手をのばしたが届かない…
仕方ない…
うまく鳴ってくれよ…
占竜は足で思いっきり鞄を
チリリ~ン!
鞄の中の
鬼女達は鈴の音を聞くと
苦しみ占竜達を離した!
しめたっ!
占竜は鬼女から離れて鞄の中の
を取り出し鳴らした!
鬼女達はヤメロォ~っともがき苦しんでいる!
光一の意識が戻り、
「光一ぃ~!
翡翠の勾玉を叩き壊せぇ~!」
光一はビクッとなり一瞬考えたが
大きな金槌を拾い上げると
そのまま翡翠の勾玉に振り下ろした!
パキーン!
翡翠の勾玉が砕け散る!
「ヴェェェエエェ!」
「バカナ…ニンゲンメ…オカゲデ…フウインガ…カンペキニ…トケタワァ…」
鬼女達は言うが早いか
そのまま、光一には目もくれずに
占竜に襲いかかった!
光一は、えっ!?
俺は間違えたのかと
占竜を不安そうに見つめて叫んだ!
「占竜さぁ~ん!」
鬼女達は笑いながら占竜へと掴みかかる!
バシュ!
ゴトン…
「ヴェェェエ…」
「ギャアオァァア~!」
占竜は鞄から出した
「封印はとけていいんだよ!
もとから封印するつもりなんか
サラサラないんだからな!」
占竜は桃剣を鬼女達に向けて言い放つ!
鬼女達はたまらず逃げ出そうとするが
占竜はニヤリと笑うと鞄から水晶玉を取り出した…
「悪いな…
神獣の水晶玉…
予備があるんだよっ!」
言った瞬間に神獣を
鬼女達は神獣達に襲いかかったが
片腕の鬼女達に神獣の
「…
哀れ怨みにまみれ…
鬼女に落ちし者達よ…
過去を思い出せ…
苦しい思い出だけではあるまいに…」
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