第58話

ルッカが城に戻りユーコはしばらく夢見心地で居たが、仕事をして帰ってくるルッカのために料理をして待ってようと思い立ちアイテムボックスの中をメニューを考えていると、ふとあるものを見つける。


以前1度お祝いの時に作って食べてもらった事があったけれども、お祝い事の時に作る話をしたら特別な時にまた作って欲しいと言われたのを思い出したので、それを中心にした料理にする事にして厨房わー使えるか確認を取ってもらうが、やっぱり反応は良くなかったので、使いを出してとある場所の厨房を借りれる事になったので急いでそちらに向かう事にした。



「ユーコさん!!」

出迎えくれたロン君はしばらく見ないうちに少年ぽさが無くなり青年って感じになっていてちょっと感慨深くなっちゃったわ。

「久しぶりねロン君、急なお願い事で申し訳無いけれどもよろしくね。」

そう、タスマニアさんがロン君を料理長として王都に出店したお店の厨房を無理を言って借りる事にしたの。

「いいえ、ユーコさんのお願いなら断る訳無いですよ!タスマニアさんも頼まれたらいつでも厨房を貸していいと言われていましたしね。」

さすが商人ね、タスマニアさんは私が厨房を借りる可能性も既に考えていたなんて。

おかげで話が早くて助かったもの。


「ありがとう。タスマニアさんにも次会えたらお礼しなくてはダメね。」

「あはは、ユーコさんからの恩を少ししか返せてないのにお礼なんて受け取ったらタスマニアさんに怒られちゃいますよ!どうしてもと言うなら久しぶりにユーコさんの料理が食べたいと言いそうです。」

確かにタスマニアさんなら言いそうね。

「ふふ、では取っておきの料理を披露する事にするわね。」

「うゎー、それ僕もたべたいですね。さっココがお貸しする厨房です。他のスタッフは入ってこないのでゆっくり料理して貰えますよ。」

そう言って案内されたのは宿屋の時に使っていた料理屋としてこじんまりとした厨房だった。

「ロン君ここって?」

「普段は僕が新しいレシピを考える場所として使わせてもらってますが、タスマニアさんがユーコさん用に用意した厨房ですよ。」

「え?」

「タスマニアさんって凄い人ですよね。」

凄いとか以上な気がするわ。

「びっくりしすぎてなんて言えばいいか分からないわね。でも有難く借ります。」

「それで、もし迷惑でなかったらお手伝いしても良いですか?」

久しぶりにロン君と料理できるのは嬉しいわ。

「もちろん、頼りにしているわね。」

今回はちょっとズルをするつもりだから知らない人には手伝って貰えないのよね。ロン君はその辺知っているから問題無いわね。


「さっ、早速作りましょう。」

「はい!」


一教えてもらった料理もあったけれども、半分は知らない料理だったので大興奮のロン君でした。

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娘と異世界でリスタート!? 千本桜 @mio310

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