死人が置いて行ったのは。
日生 千裕
第1話「私は死にました。」
こんにちは、皆さん。私は今、とあるビルから落下中です。そう、私は死ぬ寸前です。
え?「後悔?」そんなものは、とっくの昔に捨てたね。
だって私は後ろを振り返れないからね。
まぁ、そんなことはもう関係ないけどね。
私は、この世界に飽きてしまったんだよね。だって、この世界は、あらゆるものに縛られなければならない。
法律、ルール、マナー、通貨、親、上司とかねー。まじでなんでこんなに縛られなきゃいけないのって思うよね。
まぁ、自由になりたいなんて、そんなに思ってないけど、ただ。
『この世界に、私を許してくれる人なんていなかった。』ただそれだけです。
こんなにべれべれ話してきたけど、どう?
だから、『私を、どう思うか』だよ!
そうか、君もか、君に頼った私が間違えてたよ。
この世界は、差別、偏見にまみれているんだよ。
君は、私を「かわいそう」とか「救いたい」などと御託を並べ散らかしているだろ?
私にとっては、『拷問』だからね?
生きていても価値がない人間が救われるなら、皆を笑わせられる天才を救えよ。
正義という名の仮面を被り、救ってところで、
それは、救うとは言わない。むしろお前は、犯罪者だ。
地獄に戻す悪魔だよ。
みんながみんなあんたみたいな、ふわふわ生きているわけじゃないんだ。
ゲームしたい=すれば?
ご飯食べたい=食べれば?
死にたい=やめろ!
おかしいよな
お風呂入りたい=やめろ!
髪の毛切りたい=やめろ!
こういうことだからな?
まぁ私も友達が死にそうなら、止めるよ。
それは、確かに無責任だ。でも唯一、責任をすべて背負い、覚悟を決めて救えるものがいる。
それは、「家族」だ!
それがわからないようじゃ、私の死は無駄になりそうだな。
まあいいもう時間もない。
あぁぁぁぁぁぁ
この話が聞こえているすべての人に継ぐ
『守りたい命があるなら、しっかりと守れ。』
私の死が無駄にならないことを祈る。
さよn|
ここまでで入力が終わっている。
「過去にはこんに人々を苦しめることがあったんだな」
そして、小さな少年はゆがんだ時空へと消えていった。
死人が置いて行ったのは。 日生 千裕 @hinasetihiro
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