火垂るのコリーダ(140字小説)

塩塩塩

火垂るのコリーダ

男は言った「影絵とは奇跡です。

その形や角度、幕との距離の妙により影を作ります。

出来上がった影を見ただけでは、誰も幕の裏側を想像できません。

だから今から見るものは秘密ですよ」

幕には東京プリンスホテルの影が映し出されていた。

そして、幕の裏側では野坂昭如と大島渚が、また殴り合っていた。

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