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西大陸側が過去に和平交渉の場で騙し討ちをした上に、その西大陸側から協力を乞う形。そして、700年の間に呪を使った技術水準も大きく差がついてしまった。全く対等な交渉ではない。圧倒的にこちらが下の立場。
こちらの要求って「過去にこちらが停戦協定の場をぶちこわしたけど、他(ベイデル)と戦争を始めちゃった(って言うか内乱)ので、やっぱり停戦して下さい。あと、今戦ってる敵を倒すの手伝ってくれませんか?」ってものなので、東大陸側からしてみれば「なめてんのかコイツら」って思いが正直なところじゃないかと思うんです。ノベリがこちらを試すような態度は腹立たしいけど、東陣営もこちら側に対して相当腹を立てているんだろうと思います。ただ、停戦自体は東陣営にもメリットあるからやぶさかじゃないだろうけど、共闘は、まあ、虫のいい申し出ですよね。
こっちとしては、とにかく話を聞いてもらえないと始まらないから、まず東陣営に許されること、向こうのテストに合格すること、こちらの本気度を認めてもらうこと、ベイデルやリエタのようなこれまでの白軍上層部とは違うことを分かってもらうこと。そこからですよね。
圧倒的にマイナス評価からのスタートな上、アウェイでのテーブルだから、もうこっちが取れる戦法が少ない。重要人物も丸裸で送り込んで、機密もさらけ出して、盗聴されようが、ただひたすら真摯に誠実に行くぐらいしかなさそうですね。こっちが捕えた東大陸の犯罪者を、こちらが引き渡す前に事前の相談なく勝手に連れていかれても(って言うか、こちらが乗ってきた船の中を勝手に調べやがって!)文句言えない。総じて苦しい。どうなることやら……。
メイラ達の東大陸での立場、以前コメントで「勝手に動いてる困った人達」ぐらいな位置付けなのかと予想しましたが、重罪人扱いとは想像以上でした。相当覚悟しての活動だってことが分かりました。ミゼが「祈りの折られて【Ⅲ】—2 東の地」で「過激派と呼ばれる一派も存在します。日々続く戦いの中で、肉親や友人、恋人を失った者などの一部には、進んで剣を取ろうとする者もいます」と言ってましたが、メイラと同じような境遇の人達の集まりなんでしょうね。リーダー格のメイラがいなくなってどうなるのか……。
作者からの返信
これまでにも何度か今回の交渉の多難さについては言われてきましたが、仰るように身勝手と言われても仕方がない交渉ですから、やはり思うようにはいかないのだと思います。ランテは結構怒ってますけど、ランテは白軍側とはちょっと立場も違うので、仕方ないのかなと思ったり。
ノベリのこの多少無礼な行いは、立場の差を突きつけるための行いだったとも言えるかもしれません。仰るように、こちらは甘んじてすべて受け入れるしかない……
過激派の人たちも、今はてんやわんやだと思うんですけど、多分あちらはイッチェがどうにかしているのでしょう。書くべきことがとっても多くて、私も忘れないように気を付けていなければ……笑
いつも本当に丁寧に読んでくださってありがとうございます。少しずつクライマックスが見えてきました。頑張ります。
わああ、緊迫する会話の応酬が相変わらずお見事です…!19の頃の私だったら間違いなくプレッシャーに耐えられなくなって風籠から緊急下車してますね(おやめください)。
実際に年上であり、しかも役職もあって賢いノベリさんを相手にしてもセトはやはりセトでしたね。こういう思考の読み合いである会話はかっこいいしドキドキして大好きです。現実の生活(特に日本では)ではこんなのないですものね、会社に怒られちゃうw でも二人とも国を代表して話しているようなものですし、譲れないですよね。それとは別にノベリさん、強力な呪にはいっそうの興味を持っている模様……。まだまだ面をつけているように感じますが、一体どんな人物なのやら!楽しみと怖さが半々ですね。
こちらは誠意を持って時呪のことを話したのに、無断で録音ライブされていたのは少しピリッとしますね。まあそりゃあとで話すことなんでしょうけど……やはりここはアウェイなんだなという感じ。二人ともがんばれー!!
作者からの返信
私も自分がこういう場にいたら、どうしようどうしようの嵐で困ってしまっていると思います……本当に途中下車してしまいたい!笑
実際に肩に何かがかかっている状態でこういう駆け引きをするのはめったにない機会でしょうし、もしあったとしたらとんでもないプレッシャーの中だと思います。二人ともそれを顔色変えずにやっているところ、どんな胆力しているんだろうと……いやそりゃもちろん、顔色なんかに出してしまったら大変なことにはなるんですけど!
研究家気質の人って、何だか危ういところがありますよね。今の社会にあるもののうち、人間を破滅させかねないものもたくさんありますけど、そういうものも科学者たちの探究欲の産物だったりするのでしょうし……
ノベリですが、初めて書く人物はやっぱりわくわくします。楽しく書かせてもらっています。笑
アウェイで、しかも基本謝らないといけない立場にいる人間って、本当に苦しいですよね。ストレスすごそう……負けずに頑張ってもらいます。
いつもありがとうございます! とても支えられています。
到着早々、手強そうな相手のお迎えでしたね。これからの多難ぶりを予感させる……。
それにしてもセトの有能さが際立ちましたね〜。いや、わかってたけども!やっぱりカッコいいわね(*´ェ`*)ポッ
前々話ですが、
>単純に、命が惜しくなった……気がしてる
ここ、ちょっと泣きそうになっちゃいました。セトが、こんなこと言うようになったんだよ……嬉しすぎますよね……涙
作者からの返信
とんとん拍子に話が進む、ということにはならなさそうです。
やはり見た目が若いと嘗められてしまうというか、どうにも軽く見られてしまう感はあるようです。
セトはそういうことには慣れてはいそうなので、どうにかしそうではありますよね。ランテはこれからお勉強です!
ありがとうございます。私も、彼が前向きになったことは喜ばしいです。書き始めた当初は、彼が一番の成長株になるだなんて思ってはいませんでした……分からないものです。
いつも読んでくださってありがとうございます!
こういう静かな攻防戦って良いですよね。大好きです!本人達は緊張感でピリピリしてるでしょうが、腹の探り合いは見ている方は面白い(笑)しかしノベリの方が一枚上手でしたね。セトの力もランテの力もあちら側とっては重要なものでしょうから、二人共都合の良いようにされないか心配…!
ラストに向けての盛り上がりを感じつつ、まだまだ一筋縄ではいかなそうな所にワクワクします((o(´∀`)o))ワクワク
作者からの返信
駆け引きが結構好きで、普段そんな緊張を要する駆け引きって現実世界ではないんですよね……だから小説の方でその欲を満たそうとしている部分があります。笑 小説の中なら好きなようにできるから、フラストレーションも堪らないし……笑
やはりノベリは一筋縄ではいかないような相手のようです。本当に、二人とも気を付けておかないといけません。特にランテ!笑
まだもう少しやらないといけないことが残っています。さくっと完結させたいという思いもあるんですが、ここまでやってきたことですから、踏ん張って最後まで書き切ろうと思います。
今回もたくさん読んでくださってありがとうございます。いつも本当にお世話になっております……KACまでありがとうございます。
ノベリとの静かな舌戦に、緊張してしまいました。
出だしのノベリの笑顔が、笑顔のまま闇が濃くなって行くところはゾクゾクしてしまいますっ。
本気と外交的なトークが入り混じって、何が確かなのか分からなくなり、ゴンドラに乗っているかのように足元がふわふわしてきました。
ノベリは真っ向から受けて立つセトを、僅かなりにも気に入ったように感じました。
コイツ侮れないなとか、思っていてくれたら良いなと思ったりしておりますー。
同時にノベリの中では、セトを「ああこう言うタイプか」と既知のタイプとして認識して、少し安心しているようにも思えました。
そんなノベリに、「見とけよ見とけよ、もう一人のランテは型にハマったタイプじゃないからな、後でびっくりするなよー」とか言ってやりたくなりました。
初っ端から印象の悪いノベリですが、こう言う人物大好きですっ。
何を考えているか分からない感じが、とても魅力的です。
聞いていると緊張しますが、もっと三人のトークが聞きたいと思いましたっ(・v・)
作者からの返信
私は外交なんてもちろんしたことがないんですけど、こうやって小説を書いているとそういう真似事ができるのがちょっと楽しかったです。笑
本音と駆け引きの使い分けなんかを、現実世界ではもっともっと繊細にやっているでしょうし、きっと気づかれやばそうです。
おそらくノベリとセトは、完全にではないですけど割に似たタイプで、互いにそれを感じ取った部分はあるんじゃないかなと思います。仰るように、タイプ分けができたんだと思いますね。ノベリはランテのこともタイプ分けしたつもりではいると思うんですけど、ランテはね、はい、これまで通り色々とやらかしてくれるんじゃないかなと私も期待しております!笑
ランテの視点からは、どうしてもノベリが不気味に見えてしまう部分もあるでしょうし、実際彼がどういう人物なのかは、また少しずつ書いていければと思います。必ずしも良い人間とは限りませんが!笑
いつも読んでくださってありがとうございます。丁寧なコメントを寄せてくださり、大変励みになっています。
ノベリさん、食えないお人ですねぇ! セトを試していたとは。対するセトもさすがでした。これまでの経験が生かされたのと、セト自身が確固たる気持ちでここに立っているからですね。迷いがあれば伝わってしまっていたでしょうし。それはランテの方にこそ言えますか。ひとまずは信じてくれて良かったです!
この町はずいぶんと発展しているんですね。驚きました! メイラさんはこんなところから来ていたのか……。イッチェはどこにいるんでしょう。メイラさんが一人で来ていたことには関わりがあるのでしょうか。テイトを殺しかけた人なんでアレなんですが、メイラさんには必要かなと思っているので……心配です。
それに船の上で、始まりの女神との話をセトにできて良かった。夢でレイサムバードさんの剣技を見られるのは、ランテにとってはすごくプラスになることですね。セトから有用なアドバイスも貰えましたし! ここもさすがセトです。導き方がうまいです。
そして、これからの未来について希望を口にする二人の姿が嬉しかったです。特にセトが、「命が惜しくなって」いることも。生きて未来のことを楽しく考えることができているセトに、本当に良かったなと思います。一番はユウラのお陰ですね!
これから癖のありそうな導師さんたちとのご対面。
うまく話し合いになるよう祈っております!
作者からの返信
なかなか大変そうなお相手のノベリです。だからこそこの役目に抜擢されたのだとは思いますが!
ランテとセト、二人がいてくれて私としては助かっています。得意分野が違うので、いい感じにバランスが取れているなと!
そうですね、迷いがないからこそこうして事が運べているのかなと私も思います。よく頑張ってくれています。
初めて見るものですから、新鮮味も相まってより発展して見えるのはあるかもしれませんが、やはり西側とでは全然違うようです。
はい、イッチェがどこにいるか現状明らかになっていませんが、またそのうち出番があると思います! そうですね。私もメイラにはイッチェが必要だと思っています。いつかどこかで合流できればいいのですが。
外からの方が物がよく見えることってありますよね。ランテ自身が分からなかったことを、セトから教えてもらえてランテにはよかったですよね。
前に保紫さんが、登場人物に変化が見られるのがいいというようなことを言っていただけたの、本当に嬉しくて。セトの変化を書くのも楽しいです。はい、ユウラの力が大きい。セトの変化が一番分かりやすいんですけど、周りもちょっとずつ変わっていく様子をまた書いていきたいなと思っています。
彼らの成功を祈ってくださってありがとうございます。きっとやってくれることでしょう!