哀の章、読了です!
セトが本当に苦しんだ章でした。(いや、彼はいつも苦しんでいるかもですが)
セトの一番柔らかい部分を踏み潰すようなやり方は、読んでいてこちらも潰れそうになりました。
ランテの記憶が徐々に戻って、この戦争の全貌が明らかになっていく様も良かったです! ランテ、第三の生を歩む者だったんですね。でも、あの記憶喪失とセトたちとの出会いは、大きな意味がありました。
彼らとの出会いがあったからこそ、今のランテがいる訳で、そしてその繋がりに存在そのものが支えられている。器の真偽なんて、関係ない!!
そして最後は我らが北支部長が全てを持っていきました。ハリアルとセトの最後の会話は、ちょっと涙なしでは読めません。
瀕死の状態でもセトの行く末を案じる支部長が、もう渋すぎる!! 渋い男に弱いんです。はい。
登場人物が次々と出てきた章でもありましたが、それぞれが自分の意思をもって物語の中を力強く動き回り、とても読み応えのある章でした!
次の章、まとめて読みたいと思います。
しかしクレイドがね。いや、途中から「あの悪い男が出てこんなあ」と思っていたんですよ。もしかしたら、ベイデルより悪い奴かも。
ユウラを元に戻せるのかとか、元に戻ったらセトはちょっとどんだけ喜ぶだろうかとか、いっそタガが外れてびっくり行動に出てくれないかとか、妄想が止まりませんが、そにもかくにも、最終章も追いかけさせてもらいます。
長編の良さを本当に感じる作品です!
作者からの返信
長い長い話をここまで読んでくださって、本当に嬉しく思っております。ありがとうございます。
哀の章は私も書いていて本当にきつかった章でしたけど、同時に楽しくもありました。書き手ってなんだか不思議ですよね。笑
セトは冷徹になれない人間で、そこが彼を苦しめつつも、彼を救っている部分であって。人間って難しい生き物だなって、セトを見ているとよく思います。
ランテは本当に今の仲間たちに会えたことを幸運に思っていますし、事実そうだったんだと思います。器の真偽なんて~のお言葉は、なんだか私の方が嬉しく感じてしまいました。ありがとうございます。ランテも喜んでいることと思います。
ハリアルは出番こそ少ないんですけど、本当に出来た人でして。セトにとっては父親のような人で、本人もセトのことを息子同然に思っているんだと思います。だからこその言葉で、それが少しでも彼に響いてくれたらと。
ありがとうございます、それぞれのキャラクターを大事に、それぞれらしく書いていきたいと思っているので、そう言っていただけて嬉しいです!
まとめ読みをしてくださるとのこと、ありがとうございます。
ベイデルハルクはちょっと人を超越しちゃってる部分がありますが、クレイドはまだ少し考え方が人間的で、そこら辺で上手に? 人間を苦しめる方法を知っているのかもしれません。
ちまちま書いていますので、完結がいつになるかは分かりませんが、実はその二人のその後については少し書いてあります。よろしければまた、気が向いたときにおいでくださいませ!
長編の良さを感じる作品、というのは、この上ない褒め言葉です。とても嬉しい言葉をたくさん、ありがとうございました!
編集済
圧巻…!ものすごく読ませる章でした。もう続きが気になって気になって仕方がなかったです(笑)
まずはハリアル、生きてて良かった(/_;)もうあの遺言は涙なくしては読めなくて、セトがずっと首を横に振ってるのも苦しくて…色んなものを背負いすぎているセトには、彼を大事に想ってくれる人が一人でも多くいてほしいものです。目覚めるかは厳しいらしいですが、命あるだけ良かった。良かったぁぁぁぁぁ。゚(゚´Д`゚)゚。ありがとうIfさん!!
王国の正体はびっくりしましたが、ランテも、他の国民達も、たとえ創られた存在だったとしてももう意思を持って人生を歩んでいるんだからまがい物の存在ではないですよね。真実を聞かされても揺らぐことなく、全員で立ち向かっていったことが読者も嬉しく、とても心に響きました。しかしセト…この極限の状態でその結論を弾き出すのは恐ろしいです。もし成功していたら存在自体消えてしまうだろうに、その選択を躊躇なくする所がなんというか、正義を通り越して震えてしまいました。そんなことをしたらたとえ生き延びたとしてもハリアルはもう一生それを背負って生きていかなくてはならないのよセト(´;ω;`)
そして良いところで出てきますなぁクレイド。ベイデルハルクの他にまだこの人もいるのだと思うとなかなかしんどいですね。ベイデルハルク一人ですらこんなに犠牲が出てしまったのに。
そして王都の結界は…切れますよね。ミゼもそっちにまわす呪力はないでしょうし。うう…ここからまだ本番の戦いが待っていると思うと緊張でドキドキします><
はからずもここで白女神との決着がついてしまいましたね。結局ルテルアーノの真意はわからないままでした。ランテとミゼのような関係というと、やっぱりそうなんでしょうね。この世界の秘密を一人で抱えきれなくなって、ベイデルハルクをよすがにしてしまったのかなぁ…
ランテには始まりの女神の他にレイサムバード王の力も宿っていると思うとワクワクしますね!いやここからはもっと本気の最終決戦が待っているのでワクワクするのもおかしいのですが、彼がやっぱり切り札になってくれそうなのでこの力をどう使ってくれるのか楽しみです。
長くなり、かつ取り留めのないコメントになってしまいましたが、本気で楽しませて頂いております!コメントの返信もいつも丁寧にありがとうございます✨
最終章もじっくり迅速に追いかけさせていただきますね!
(めちゃくちゃコメントをたくさん残してしまい、すみません。多分次の章もめちゃくちゃ書いてしまいそうなのでご返信が終わるまでは一旦読むのストップしておきますね。お忙しいと思いますので、ごゆっくりで大丈夫です!>< コメントは作者さんに届けば満足で、返信はなくても構わないのですが、いつも丁寧に書いてくださって感謝しています)
作者からの返信
哀の章、本当にものすごいスピードで読んでいただけて、本当に嬉しくって踊り出してしまいそうです。笑
多分一番長い章で、この速度は間違いなく新記録です! うおおお、本当に嬉しい……ありがとうございますありがとうございます!
ハリアルはぎりぎりですけど、どうにか一命はとりとめたようで……戦記物なのに人の死なない(ネームドは)物語になってしまっていることが、前にも申し上げたようにややコンプレックスなんですけど、どうにもこう、命を摘み取ることに躊躇いがあるんです。やるときにはやりますけどね!(決意)
ランテって本当に深く考えないタイプなので、ここでもほとんど迷わなかったようです。主人公としての適性を最近疑い始めて来たんですが、まあ重い物語なので、これくらい前向きなのがちょうどいいのかもしれません。笑 本当に、成り立ちの部分はどうでもよくて、とにかく今あることが大事というのはそうなんだろうなあ、と思います。喋って考えることができたら、それはもう人たり得ますものね。
最近セトがとっても問題児で、手を焼いています。笑 元々はお利口さんだったんですよね。話を進めるのにとっても重宝できたお人だったんですけど、今はむしろこう、足を引っ張られている感覚が……いや彼の気持ちも分かるんですけども!
クレイドってベイデルハルクがおそらく一番腹を割って話せる相手で(それでも信頼度は知れているんですけど)、唯一ベイデルを止められる人なのかもしれません。この人もいるから、っていうのは大きな問題ですね、本当に。どうやって倒していくのかを考えなければ……
ルテルアーノは心の弱い人だったので、甘い言葉を囁かれて、それで寄りかかってしまったのだと思います。王族を孤独にしてしまった在り方には問題があったかもしれませんが、それでもやはり、強くあってほしかったな、と思ってしまいますね。彼女が強くあったら、物語は始まっていなかったかもしれませんが!笑
ランテって元はそう強くも何でもない一人の男の子なんですけど、たまたま大きな力を得てしまったという、幸運か不運か分からない人なんですが、それに耐えうる心の強さはしっかり持っていたのかなと思います。偶然でも何でも、その役に選ばれるからには、選ばれるだけの何かを持っているものなのかもしれない、なんてよく考えます。
いえいえ、本当に熱量の高いコメント群で、もう本当に、生きる糧になっています。エネルギーをたくさんいただけて、私今後数年は頑張っていける気がしています。花さん、本当にありがとうございます。私もコメントのやり取りは大好きなので、いつも楽しくお返事させていただいています! ここまでほんとうにありがとうございました。私は幸せ者です。寒空の下、路面も凍結していますが、今ここで踊れそうなくらいに嬉しいです……
もう抜け殻のようになった母に、声をかけるミゼ。
確執だらけだったでしょうが、やはり最後は声を聞きたかったのだなあと思うと、その背が本当に寂しそうで切ないです。
私にとってのランテが、お母様にとってのベイデルハルク。
この言葉が、印象に残りました。
確執や状況の差はあるでしょうが、同じ境遇の母と娘なのだなあと強く感じてしまいました。
母を一言で表した「……哀しい人」
この言葉は翻って、ミゼにも通じるものなのではと思ってしまいます。
時を操る力っ。
とても無敵感のある力で、ワクワクしてしまいます。
そしてこの力を使いこなせれば、ユウラが戻ってくるかもしれない。
そう聞くと俄然期待が、高まってしまいますっ。
ボロボロのセトには、そばで支えてくれる人が必要だと思いますので、なんとかーっと思いつつ、楽の章へ突入しようと思います(・v・)
作者からの返信
すさまじい亀裂がありましたが、唯一の家族だったのもそうなので、ミゼとしては何か声を聞かせて欲しかった、んでしょうね……謝罪の一つでもあったなら、許せはしないでしょうけど、少し気が収まるところもあったかもしれませんが。
やっぱり王族は、大きな役目を背負わされて、豪華絢爛な暮らしをさせてもらえる代わりに、その他の自分の幸せを考えることは許されない。そういういかんともしがたい不自由なところを共有できる相手として、唯一の存在であったことは間違いないようです。
ミゼは自分で自分をそうだとは認めたくないでしょうけど、仰るようにその部分、母娘で通じるところはありそうです。哀しい運命ですよね。
時の操作能力ってほんと無敵感ありますよね! 何でもありにするとバランスブレイカーになるので気を付けますが、敵が割と何でもありなので、いい切り札にはなりそう。笑
本当に。セトを苦しめていた状況は少しずつ改善してはいるんですけど、やっぱりユウラのことがとても大きく、彼女が戻ってきたらその面が解決する上に彼の支えにもなってくれると思うので、本当に彼女が戻って来てくれたら……ですよね。ランテが頑張らないと!
とても丁寧に読んでくださって嬉しいです! いつもありがとうございます。
こんばんは。ようやく怒涛の『5:正義の在処は』を読了できましたので、まったり(※大嘘)感想を綴っていきたいと思います。この熱い展開の部分(ツイしてくださったように)幸運にも一気読みできる時間が取れまして……!健康診断と運動会に感謝せねばです笑 続けて読むには絶好の章区切りだったので、めちゃくちゃ燃えました!
*本部攻めまで
北の制服に着替えられた二人、よかったねヽ(;▽;)デリヤはかなり複雑な思いだと察しますが……。ユイカちゃんたち、無事に避難してくれるといいですね。ここでむしろランテがユウラの現状を知らないのは幸運だったかもしれませんね。妹のこんなに切なる願いを向けられて、平然としていられる彼ではないでしょうし。
*VSセト
ああああ!やっぱりはじまったーー!!。゚(゚´ω`゚)゚。と言いつつ、やはり心のどこかでこの展開を待ち望んでいた自分もいることに気づくという笑 決してこんな相対がよかったとは言いませんが、きっとランテという主人公にとって、セトという兄貴分は越えていかねばならない存在だと思うんですよね。テイトとぶつかることはないけれど、セトとはいつか……とは思っていたので、ついにきたかという心地です。
痩せてしまったところも、本気でランテの命を取りに来るところもとても痛々しくて、ミゼがいなかったらと思うとゾッとします。ああでも、すべての言葉がやっぱりセトなんですよね>< ランテにユウラの状態を知らせないとことか、もうどれだけ強くて優しいのって……泣 だって「お前のせいだぞ」って言うこともできたのに。いや絶対言わないでしょうけど。私なら悔しさと怒りに任せて言っちゃうなあ……彼みたいに、ぜんぶ自分では背負えない。すごい人です、本当。
*協力&門前戦闘
だからフィレネさんの攻撃を避けてランテ共々脱出したセトを拝めたとき、本当にほっとしてしまいました。ベイデルさんの影響がどれだけあるのだろうと思っていたので、彼らしい謝罪が聞けて、ランテ同様に脱力してしまいそうに。こっそり共闘できるようになった流れも秘密めいてて良いですね。
門を賭けての戦いは、なんというかフィレネさんが軍人すぎてカッコ良かったです。ここの部隊入りたい。アージェも強いんですがセトにしてやられてしまったのはちょっと不憫ですね笑
*支部長とユウラと
事態は良い方向へ向かっているものの、戦いを止める決定打がないとやきもきしていたとこでの、ハリアルさんー!!。゚(゚´ω`゚)゚。そ、そして教官んんー!!!わー、無事だったあああ><もっと酷いことされていたらどうしようかと思って……セトが座り込んじゃうのわかる……私も病院の待合席で燃え尽きそうになった……。
こういった喜びもありつつですが、やっぱりユウラのお披露目は悲しいものになってしまいましたね。いつも明るいリイザの悲しみようが胸にきます。元気な状態で再会できたらランテも、ユイカのこと一番に話したかったでしょうに泣 最後まで読めば、ランテの努力次第でなんとか道が拓けそうな感じがあったのでよかったのですが、ここは本当に辛い場面でした……。
*中央本部侵入と交戦
強いメンツで突入できたのは良いですが、やはりここは敵の根城。交戦は避けられませんでしたね。もう戦う理由はないのに、今はお互いに武力でしか語り合えない……。でもこれまでの憎しみが、後戻りできない立場がそうさせるのでしょうね。散っていった命を惜しむランテ、また苦い思い出を抱えることになりましたが……そういうところから逃げ出さない、諦めないのがやはり彼らしいというか。必要な犠牲だったって忘れちゃうほうがずっと簡単なのに……すき(直球
*デリヤと召喚士たち
こちらの戦いも、すっきりするものとは言えず。戦いの駒に使われている人々は可哀想ですよね……。せめて戦いの本当の理由をきちんと知ってから、どうするか決めさせてほしいものです。そういう心理もまたベイデルさんやクレイドさんあたりが完璧に把握してるんだろうな、恐……!そして白獣との戦闘は、こちらも集まったメンツが熱いのなんのという(((o(*゚▽゚*)o)))ユウラもちゃんと動けてるの、少し嬉しいです。デリヤはもちろん、フィレネさんカッコ良かった〜!
*VSベイデル・白女神と世界の真実
これだけの戦闘力で挑んだのに、やはり圧倒的な強さでしたね。そして語られる世界の真実。ランテがずっと気になっていたことが一気に明るみに出て、すっきりしたと同時に新たな衝撃が……!もう人間ではないだろうとは思ってましたが、というか皆含めて世界規模の呪だったとは(解釈合ってますか?;)!
これ、深く考えると結構闇に堕ちそうな事実だと思うんですが、ここはランテに励まされました。そうですよね、とにかく自分の存在なんて、今目の前に身体があるかどうかですものね!セトはこのあたりから例の方法を思いついてそうですが、とにかくそんなの知るか!って跳ね飛ばすしかないですよね、今は。
知るべきことを知ったあとの戦いはほんとに総力戦という感じで、手に汗握りました。ふとした瞬間に誰か取り返しのつかないことになっちゃいそうで……!目がやられたのとナバがかばってくれたところはひええとなりました。これだけの戦士が揃ってなかったら危なかったですね。ミゼの力ばかりに背負わせるのではなく、個人がそれぞれちょっとずつ刃を届かせるという流れも良いです。部下にぼろくそに言われるベイデルさんは、ランテが思うように可哀想な存在なのかもしれませんね……私だったら立ち直れない←
*決着と犠牲と
そんな激闘の果て、やはり犠牲が出てしまって……。結果としては命があったとしても、やはりこの状態ではもう。゚(゚´ω`゚)゚。でもハリアルさん、さすがセトたちを束ねる長です。とても立派でした。でも子供のようにその事象を受け入れようとしないセトがもう、もうっ……!>< 皆の前では副長として強く振る舞っているけど、やっぱり恩師(それ以上のお人なのでしょうが)の前では、そうもいかないのですね。彼の人間味が見れてちょっと嬉しいなんて思うのは、不謹慎でしょうか……。
取り残された白女神とミゼの決着もまた、切ないもので。結局なにひとつ語ってくれませんでしたね、お母さま……。傀儡状態とはいえ、この女神を信じて散っていった白軍たちのことを思うと少しやりきれなくなります。けれどミゼから得たヒントで、ランテは皆のためにひと働きできそうな予感ですね。がんばってほしい……!
色々なことがありすぎた『哀の章』もついに終わって。ようやく最新章、そして物語の終わりに近づいていくのですね。ドキドキですし早くもなんだか寂しい!笑 なかなかお忙しくて執筆が大変そうですが、ご自分の納得がいくように創作を楽しんでくださいませ(((o(*゚▽゚*)o)))全力応援してまいります!
作者からの返信
ぶんさん、最後まで追いついてくださって本当にありがとうございます。
こんなに長い物語を、ご自身も連載を書く時間だってとりたいでしょうに、とても丁寧に読み込んでくださって本当に感謝が尽きません。
とても嬉しくて、ここ最近幸福感に包まれています。ぶんさんのお陰です。本当にありがとうございます!
私も健康診断と運動会に感謝しないと……笑
デリヤも、でも、一応制服を着てもいいと思えるくらいまでになったの、すごいなって思いながら書いていました。ランテの功なのかもしれません。
おお、そうですね、確かにランテがユウラのことを知らなくて良かったのかも……ここで知っていたら、絶対話してしまっていたでしょうし、今のように前向きな気持ちでいられたか分からない……そう考えたら、口を閉ざしたセトは正しかったのかもしれません。
実は私も、ぶんさんと同じような気持ちでここを書いていました!笑
本当は、もっとしっかりぶつからせるつもりだったんですよね。決着がつくまでやらせるつもりでした。
ただ、思いのほかセトが心を決しきれていなかったらしく(ランテもですけど)、ちょっと中途半端な形になってしまったのは少しだけ悔いが残っています。私はもっと徹底的にやって欲しかった!笑
ここ、割とセトに「しっかりして!」って思う人が多い印象なので、ぶんさんのように肯定的? に捉えてくださる人と出会うとなんだかほっとします。ありがとうございます。
私も、全部自分で抱えるには苦しくて苦しくて、誰かのせいにしてしまいたくなると思うんですよね。でも、そこでランテのせいだって言わないのは(ちょっと「お前がいなかったら」って言っちゃってましたけど)、多分セトの意地だと思うし、そうしていないと立っていられなかったんじゃないかな、とも思います。
今の彼、壊れかけた建物みたいな感じで、どこかが動くと途端に崩落してしまう状態なんじゃないかなと思うんですよね。だから、今まで通り一生懸命意地を張っていないと駄目なんじゃないかなって。
頭より先に身体が動くことって、あまり褒められないことが多いと思うんですけど、ここばかりはそうなって良かったですよね。
ランテが隙だらけだったからこそ起こったことだろうなと思います。ランテは、私としても色んな意味で頼りになる(頼りにならないから頼りになる、なんですけど)お人です。笑
フィレネは私結構好きで、こうやって徹せる人になりたいなと思います。それと同時に、絶対彼女の視点では書けない! とも、ここは思っていました。笑 視点にしちゃうと、フィレネの強さがちょっと陰ってしまう気がするんですよね。
アージェは門から落とされてしまいましたが、役目は果たしたのでここは自分の勝ち、と本人は言っております。笑
ハリアルとテイトのエピソード、本当は書きたかったんですけど、割愛しちゃったんですよね。ここまでは秘めておきたくて、その後過去編のようにして入れるのもちょっとテンポが悪いなって……本当は書きたかったことの一つなので、いずれまたどこかで書けたらいいなと思っています。
テイト、本当に無事でよかったです。実は彼がいないと、ってシーンはこれまでもたくさんあって、彼がいなくなったら私も困ってしまう!笑
セトは本当にテイトのことを気にしながら動いていたので、本人も言っていたように気が抜けちゃったんでしょうね。私もここはほっとしました。
そしてユウラは……はい。誰もが、ここは苦しかったと思います。でも、立ち止まってもいられないですから、かえってそれがここは良かったのかもしれません。進むと希望も見えてきますしね。
かなり粒ぞろいメンバーでの突入となりました。だから最初の交戦での実力差は歴然だったんですけど、どうしてもこういうのは心が痛みますよね。
ランテはちゃんと痛みは背負うんですけど、なんだろう、心にさほど傷が入らないんですよね。いや、傷は受けるけど痛みに強いのかな。
そういうところ、話が停滞しないで済むので書き手としては助かります。必要以上に暗くもならないですしね。なんだかんだ、私はランテに助けられていると実感します。
ベイデルとクレイドは、やはり長く生きているゆえに、人を動かす方法は知り尽くしているみたいで。
時に情報を与えず、時に絆で縛って……人を見て、上手に操作しているみたいです。
白獣戦、不得意な戦闘シーンだったんですけど、面白いメンバーで書けたのでここは楽しかったです。笑
やっぱりいつもいない人が含まれると、戦略の幅も広がって楽しいですね。同じ武器を使っていても、性格の差で戦い方も異なりますし。
そうなんですそうなんです! フィレネが認めてくれているように、ユウラ、ちゃんと動けているんですよね。ここ、私もフィレネと同じ気持ちで書いていました。ユウラはやれる子!笑
ベイデルと白女神が合わさると、やっぱりかなりの強さで……どうして勝てばいいんだ、って私も疑問に思っています。笑 何とかしないと……
解釈合っています! そうなんです、全部が呪だったんです。
私もこれを知ったら「うっ」って思ってしまいそうなんですけど、ランテがけろっとしていて。何ならランテはもっと不安定な存在なんですけど、ぜんぜん堪えてなくて。メンタル化物だなあ(褒めてます)って思っていました。
ですけど、はい、そうなんです。不安になろうとなるまいと、今はとにかく目の前の敵をどうにかしないといけないですから、難しいことは後回しです。とにかくやるしかありません。
今回ナバがかなりランテを気にかけてくれて、すごく助かりました。なんだかんだ面倒見がいいタイプだったみたいで。きっと、ランテのことを気に入っているゆえのこともあると思います。
むしろミゼが裏方に回ってしまったんですけど(やっていることを見るとやっぱり一番働き者なんですけど、派手に攻めるというような形ではなかったので)、彼女の期待以上に周りが動いてくれたというのもあると思います。
クレイド、ぼろくそに言ってましたね。笑 でもベイデル怒っていなさそうです。あまり興味がないのかも。笑 私も心が折れちゃいそうですが!
ハリアルがやってのけたことって(実は協力者もいたんですが)とても大きなことでして。今回一矢報いただけではなく、今後の希望も創り出しました。
十分、役割は果たしてくれたんですが……ね。もし万全の状態でいてくれたら、これから先まだまだもっと果たすべきことがあったはずで、何とか持ちこたえて欲しかったんですが。
命はあるので、もしかしたら光明もあるかもしれませんが、今のところは……
セトにとっては、これもとても大きかったんだと思います。でも、ハリアルがいなくなったら誰が支部をって言うとセトしかいなくなるわけですから、このことはセトにとって大きな縛りになってくるんじゃないかなって。死ねなくなりますからね。ハリアル、最初からここまで見越していたのなら、やっぱりすごい人だなと思います。
ここのセトは人間らしかったですね。結構普段は落ち着いている彼ですけど、本来割と感情の揺れがある方で(何なら初期設定ではもう少し冷静キャラだったんですけど、気づけば割と情に弱い系の人になっていました)、ここでは彼らしい感じだったのかなと思います。
七百三十七年ぶりの母子の再会。再会というには味気ない結末になってしまいました。完全にベイデルハルクに利用されて終わってしまったお方で、彼女もまた、哀れな人の一人かもしれません。
ランテ、ここから頑張らないといけませんね! ランテ自身に力があったわけではなく、たまたま与えられた(宿った)力なんですけど、でも、ランテはちゃんとその器であることを示していってもらわないと! 私も頑張りますよ!笑
いやもう本当に、たくさん読んでくださってありがとうございます。もう感無量なくらいで……ありがとうございます、執筆は楽しくしております! 今後も楽しく自分らしく、筆を運んでいこうと思います。おかげさまで、頑張ってゆけます。
本当に本当に本当に! ありがとうございます!
激しい激闘でしたね。
ハリアルさんとセトさんのやり取りにはうるっと来てしまいました。
これからの状況は困難な壁が多いかもしれませんが、皆さんと一緒に立ち向かってほしいな、と。
しかしセトさんは物語の初期の頃からずっと頑張り過ぎな気がしますので、とりあえずゆっくりと休んでほしいとも思います。
今後の更新についてのお知らせ、拝読しました。
もう物語の終盤に差し掛かってきたのですね。終わってしまうということを考えると、少し寂しい気もしますが、彼らがどんな物語の終わりにたどり着くのか楽しみにしております♪
作者からの返信
中盤の最後の盛り上がりどころが終わりました。私の筆力ではこれが限界だったのですけど、本当はもっと盛り上げたかった……
ハリアルとセト、親子のようなものなので……こういう言葉をかけてくれる存在がいて、セトは幸せ者だと思います。当の本人はすぐ無茶しますけどね!
本当に。これからも大変なことはたくさんあるんですが、どうにか全員で力を合わせて乗り越えていくしかありません。
セトは、そうですね。ちょっとそろそろ落ち着いてもらいたい! 一番の問題児はなんだかんだ彼かもしれません。笑
カクヨムではまだ掲載を始めてから一年経っていないんですが、実はこの物語十年越しになってしまっていて、だからこそ完結させたいという思いもとても強いです。
終わりは寂しいものですけど、やはり書き手としては終わりを見てみたいところがありますよね。頑張って書いていきたいと思います。
いつも読んでくださり、本当にありがとうございます!
みんながギリギリのところで、踏ん張り成し得た結果に至るまでの道筋はバラバラで、味方同士も知らない。けど、向いてる方向が一緒で線が交わったときの力の輝きは凄いなって思います。
囚われの身でもその時間を利用し資料を読み解く。理論的に『超越の呪』を使用するために器からの拘束を緩める手段だと分かっても、自ら瀕死になる。
テイトとハリアルのその諦めない心と実行する精神力には驚かされるばかりです。
そしてランテの力が『時の呪』であると判明したこと。自分の力を知れば今後の方針も決まってきますから、これは大きな前進ですね。
ユウラを元に戻せるかもしれないという希望が持てることは、ランテにとってもより頑張れる理由になれますし!
今後の展開も楽しみにしています。
作者からの返信
仰る通り、皆がそれぞれに動いていたところがあって、ここでようやく交わったようなところがありますよね。
まだ交わり始めたところで、ここを起点にして、最終目標を果たして欲しいなと思っています。
テイトとハリアル、中々表で書くことができなくて、こうして裏での働きを見せる形になってしまったんですが、本当に書き手としては二人の存在に救われました。この二人がいなければどうなっていたことか……
時の魔法(本作では呪ですが)って強すぎて、扱い方を考えないとチートになってしまいかねないので、ここからはランテと一緒に私も頑張らないといけないところです。笑
でも、本当に、ランテが頑張ればユウラやその他の証持ちだって救えるかもしれない。
人を救うためなら、ランテはきっとどこまでも頑張れると思うので、彼には私も期待しています。
いつも丁寧に読んでくださり、本当に感謝が尽きません。ありがとうございます。これからもぜひ、よろしくお願いいたします。
お疲れ様です。お忙しいようですから、時間に余裕をもたれるのは良いと思います。
待ってます。
白女神というワード自体はよく出てきたものの、本人にはあまり存在感はなかったのは、自我がもうなくなっていたからか……。
会えたのに、言葉をかわすことができなかったのが切ないです。
いいようにベイゼルに利用されてしまったんだろうな。
ユウラさんを救う手立てのヒントが出されてよかったです。
ユウラさんが救えれば、他の洗礼された人々を助けることができるでしょう。
ランテさん、コツというか、どうやって力を引き出すか頑張って。
何といいますか始まりの女神の力って世界を成している力をどうにかする何でもできる力な気がしますね。
作者からの返信
ありがとうございます。仕事が中々にハードで……創作の方も頑張りたいので、仕事とはうまく付き合っていきたいです。
そうなんですよ。白女神白女神って名前だけずっと出張ってて、本人はこれで。
ベイデルの人心掌握術と操作能力が秀でていたのもありますけど、ルテルアーノは、利用されるだけされて終わってしまったようなところがあって、悲しいですよね。一矢報いるくらい、できたらよかったんですけども。
ユウラのことを筆頭に色んなことがランテの肩にかかっている状況です。普通なら心配されるところですけど、ランテなら大丈夫だと思ってしまうのを考えると、マイペースって大事だなあと思ったり。笑
この世界自体が不安定であやふやなものなので、その核とでも言うべき始まりの女神の力は、仰るように色々な可能性を秘めています。
ただそれを行使する際、どうしてもランテの力も多少使うので、ランテの身がどこまで持つかという制限はあるかなと……何でもありになっちゃうと、全て解決しちゃいますしね。
いつもたくさん支えてくださり、ありがとうございます。おかげさまで、ここまでたどり着けました。続きも頑張って書いていきます。
時間に関わる呪っぽいと思ってましたが、やっぱりそうなんですね。ランテ自身が十分に理解していない状態なので、これからどう引き出してゆくかが目下の課題になるのでしょうけど……。
セトさんは心配ですが、セトさんが心配じゃなかった時なんて今まで一度もなかったので、今までのように重りをつけて見守るしかないですもんね。
テイトさんも何だかんだ牢の中でうまく立ち回ってたようですし、やっぱりセトさんが一番大変だったんじゃ。ハリアルさんに言った台詞は、ギリギリになってようやく発せた本音とか甘えみたいなものだったんじゃないかと思ってしまいます。
ひとまず、ここまでお疲れ様でした!
早くデリヤさんに会って癒されたいです。(笑)
作者からの返信
しろさん鋭い……バレてしまっていましたか!
時系統の魔法って、すこぶる強いですよね。上手く使わないといけないなと思っているので、戦々恐々としています。ランテ自身の呪を扱う能力はそう高くないので、それがむしろ私にとっては救いです。笑
そうなんですよね! 彼はもうずっと心配だった状況なので、通常通りって思うと大丈夫な気がしてきました。笑
そうですね……何よりもテイトは、ハリアルに頼られて、生きていてよかった、役に立てたって思えたところが大きいと思うんですよ。セトは自責ばかり募らせてしまって、余計に今こういう考えを助長させてしまっているところがあるような気がします。
対ハリアルだけは、セトかなり素直なので、あれが本音なのでしょうね。それが言えるはずだった唯一の人がこうなってしまったのが、また彼にとっては大変な不幸だなと思います。
デリヤが癒し系になっていることに、少し笑ってしまいます。笑
ありがとうございます。ぜひ彼に癒されてください! 少し出番は先になりそうですが!
いつもたくさん応援してくださって、とてもありがたく思っています! おかげでここまで頑張っていられています。ありがとうございます!
あああハリアルさんが……セトが……。
なんとか、なんとか命はとりとめた、んですよね。まだ希望はあると信じます。ハリアルさんが目覚める時まで、という目標があれば、セトもまだ頑張れるような気がします。
もう覚悟を決めてしまっているハリアルさんと、何もできずに受け入れるしかないランテたちと、どうしても受け入れられないセトと。それぞれの気持ちが伝わってきて、どうしようもなく辛かったです。ハリアルさんにすれば、セトが自滅してしまうことだけは避けたかったんですよね。息子みたいに思っているセトだから。最後までセトのことを心配しているハリアルさんの声は、とても優しく聞こえました。
始まりの女神もなんとかしてくれればいいのに! うぅ、ランテ自身を治すことにしか手を貸さないつもりでしょうか。この辺りは、もどかしく思いながらハラハラしておりました。
セトがやろうとした呪、怖いですね。身を削って力にする方法を、セトは導き出してしまったんですね。ミゼの警告と、テイトの指示でアージェがセトを止めてくれて良かったです。大変なことになるところだったんですね。
ハリアルさんが言っていた、ベイデルハルクの研究を読み解いたことについては、テイトだったんですね! なるほど、呪に精通している彼なら納得です。ハリアルさんにその使い方を伝授したのもテイトだったんですね……。【超越の呪】を使うために瀕死になる覚悟を決めるなんて、やはりハリアルさんはすごい人です。ミゼ(ルノア)を失わないためにミゼを頼らない、という決断も、彼ららしいと感じました。ベイデルハルクに対抗できる可能性のあるミゼは、失えない。先の戦いのことも考えた選択ですね。
白女神であったルテルアーノ、ミゼの母親は、既に自我が失われていたんですね。悲しい……。ミゼからの語り掛けの言葉に返ってくる声が無くて。母親の思いの欠片すら掴めなかったミゼは、それでも気丈に立っているのですね。彼女にも強い覚悟があるのだと感じます。
ユウラのことに希望の火が灯りました! 時の呪、洗礼を受ける前に時を戻すものなのでしょうか。それがもし使えるようになれば、ユウラだけでなく、多くの洗礼を受けさせられた人たちも元に戻るかも、という期待を抱いてしまいます! ランテの消耗は激しくなりそうですが。汗 ぜひとも頑張って欲しいです。セトのためにも。
作者からの返信
北支部にとっては困難な局面となってしまいました。
はい、命はあります。そうですね、ここでハリアルの命を繋いだことは、セトにとっての希望ともなり得ると思います。いやもう本当、ギリギリで踏みとどまっていますので……
前にもお話したかもしれませんが、本来セトってもう少し冷静なキャラクターのはずだったんですよね。多分それ、癒しの呪を使うってところから情に寄った人間になっていきました。今回諦められなかったのも、やっぱり癒しの呪を使えるからこそだったのだと思います。
ハリアルは妻を迎えなかったので、そうなんです、本当にセトのことを息子のように思っていました。セトにとっても父親といえばハリアルで。
こういうときに本当に、女神が力を貸してくれていたらどんなに……気まぐれで困ってしまいます。
一番理解しちゃいけない人間が理解してしまったんですけど、彼はもう少し自分の立場の方を理解するべきですよね。本当にここ、止めてもらえてよかったです。
そうですそうです、テイトって本当にいーっつもこんな役回りで申し訳ないんですけど、本当絶対にいてくれないと困る人材なんですよ。
彼はハリアルに伝えたことで少し自責しているようですけど、それがなければもっと窮地に陥っていた。彼が皆を救ったと言っても過言ではないと思います。
はい、二人ともここで勝負をつけられるとは思っていなかったんだと思います。事前に兵が王都に差し向けられていることは分かっていましたし……だからこその選択です。
それでもこちら側の主戦力を差し出さないといけない、というの、割に合いませんよね。敵がもうずるすぎです。強すぎて。
長い時の流れで、ミゼ自身も気持ちを整理することができたところがあったのでしょう。母親のことは、許すとまでは行かずとも、可哀そうな人だということである意味諦めることができていたのかもしれません。
覚悟は間違いなくあります。それが彼女をきっと支えています。七百年、よくぞ折れずに立ち続けてくれたと思います。
ランテがいてくれることで拓ける道は、数々あるのかもしれません。
彼が前向きでいてくれてよかったです。消耗くらいはどうにかしてくれるでしょう!笑
ユウラが戻ってこれば、かなり大きく事態が好転しそうなんですよね。だからこそ本当に、ランテは頑張らなければ。
いつもありがとうございます。とても丁寧に書いてくださるので、私もコメントのお返事を書きながら過去のお話が振り返れて、頭の中が整理されていきます!