ずっと「お前ならどうする?」と、問われた気分になりました。
はっきり言って、ベイデルハルクの方も悪くないと思いました。
ムカつくベイデルハルクじゃなくて、もっとこう優しい人がやるなら良いんじゃないかと思いました。
二者択一どちらが良いのか?
うんうん唸って読み進めていると、どうやらベイデルハルクの方は、一回世界も全人類もミキサーに突っ込んでドロドロとし、それを養分として一から造り直す。
そう解釈しました。
そうなるともう、断然今のままが良いっ!そう思って頷いたのも束の間。
この問題が序の口だと、知らされてしまいました。
ランテが三回目の生ですとっ!?
ミゼの実現の呪によって、生み出された生命っ!?
今の世界が旧人類の実現の呪?で、ミゼ自身が誓う者(実現の呪ぽい?)で、そのミゼが実現の呪で作ったのがランテっ!
この入れ子細工のような世界に、眩暈がしました。
このダイナミックさに、快感を覚えてしまいますっ(・v・)
作者からの返信
そうなんですよね。これまで横暴の限りを尽くして来たベイデルハルクの提案ではなく、他の人の提案ならというのは本当にそうかもしれません。
ミキサーに、というたとえがものすごく分かりやすくて、そして悪霊狐らしくて、さすがうちはとはつんさん……となりました。そういう的確かつほのぼのしたたとえ、私好きですとても。
ランテのことがここでまた明らかになります。これでほとんど出たことになるかな……長かった!笑
ややこしい話になってしまったんですが、うちはとはつんさんが本当に綺麗に理解してくださっていて、その読解力と言うか整理力の高さに感心したのと感謝したのとです……ありがとうございます。
丁寧なコメントもお寄せくださり、ここまで読んでくださって、本当に嬉しく思っております。支えられています。ありがとうございます!
世界レベルの実現の呪、というわけですね。この世界で人の意志力が非常に強い影響力を持つのも、なるほどと納得です。それら過去の魂たちの意思の一端が、精霊だったりするのでしょうか。
私、こういう答えが出ない問いに向き合って、理を曲げず世界を損なわず解決策を見つけ出すのが好きなんですが、ベイデル氏の出した結論もなるほど理解はできます。ただ、神が精霊からベイデル氏に変わるだけで根本的な決着にはならないだろうとも思いますし。
ミゼや王家の主張も理想論で、現実はそれに納得できない個人がいたために現状の世界情勢になっているわけで。やっぱり、新たな道が必要ですよね。
(竜クロの世界もなかなか似たような状況ですし、)こちらの世界は誰が選び、どんな道を辿るのか、楽しみにしております!
そして、ランテが消えたあとの流れをミゼが知らせたがらなかったのも、こういう事情が……。でも、誓った相手である始まりの女神はまだランテの中にいるわけで。関わっていたのはミゼだけではなかった、ということでしょうか。
期せずしてセトさんと似た境遇だってことが、こんな状況で周知されちゃったわけですが、セトさんとしても中々にショックだと思うのですよね。本人より周りへの影響が心配のような、気もします。
作者からの返信
はい、そういう感じですね! 皆さんすごく簡単な言葉で世界の在り方をまとめてくださっていて、私より理解力を持っていらっしゃる……と思ったりしています。笑 どうにもくどくど書きがちな人間なので、もっと端的に説明できるようになりたいです。
そうなんですよ。意志の力が大きな影響力を持つ理由もそこにあって。「なるほど」と思っていただきたかった部分なので、しろさんにそう思っていただけてにっこりしています。
精霊たちは、そうですね、この世界においては一番元の世界の人間たちの意志に近いものだと思っています。彼らがいて初めて、世界が成り立っていますから……
私もなんですよ! やっぱりしろさんとは書きたいものが似ている気がする。これどう落としどころ作ればいいんだろうって考えるのがすっごく難しいんですけど、それを考えるのがまた楽しくて。
ベイデルの決断は、独善的な答えではありますが、間違いなく一つの答えではありますよね。でも、はい、やっぱり独善的な答えなので、これを是とする人間は、多くはないんだろうなと思います。
一方ミゼたちの言い分も、はい、そんな綺麗な形にはならないんでしょうね。皆が同じ心でいられるというわけではありませんし……王家の血筋のものが世界を導く権利を独占してしまっているという部分について、思うところがある人もいるでしょうし。
ありがとうございます。私もここから彼らがどう選んでいくのか、楽しみにしていきたいです。
ミゼが願ったけれど、ミゼ一人の力ではどうもなさそうですよね。
皆さんあまりランテの心配をしていないところに笑ってしまうというか、信頼されているなあと嬉しくなってしまうというか。
仰るように、これ、ダメージはランテじゃなくて周りの方にいきそうです。心が強いって羨ましいなって、ランテのことをそう思います。笑
本当にいつも深く考えて読んでくださって、とても嬉しく思っています。最近私自身、何かと他の方の作品で把握しきれていないところが多くなってきてしまっていて、反省しきりで……しろさんのように読めるようになりたい。
いつもありがとうございます。
ベイゼルが世界を滅ぼそうとしようとしているそれ自体が一人の人間として立っているという証明だなあと思う。皮肉だけど。
ベイゼルは、真実を知ったがために不安になったんだろうが、いやあ同情はしないなあ。
ランテさんはつくられたのか······。
現代でいえばクローンに元の人間の知識と記憶を入れたようなもので。
罪といえば罪······。
それでも、ランテさんは優しいからルノアさんを許しそうだけど。
作者からの返信
強烈な皮肉ですよね。「世界が続いて欲しい」という願いを持っている人間たちと近い意志を持つランテたちは、もしかしたら世界の願いに操られているのかもしれないし……ベイデルは独立した思想を持っているように見える対立構造ではあるかなと思います。
セトへの呼びかけを見ていると、多少なりとも不安になったようなところはありそうですよね。やり方がアレ過ぎて、人の同情を引くのはちょっと難しそうですけども……
ランテは、はい、作られてしまったようです。
罪は罪だと思います。望んだにせよ、望まなかったにせよ。
そうなんですよね……ランテは負の感情を本当に持たない子なので、ルノアを恨むことはなさそうなんです。
でも、ルノア自身がルノアを責めてしまいそうではあります。
いつも読んでくださり、本当に幸せです。ありがとうございます。
人の願いによって成り立つ世界とは、幻想的な響きで儚く感じます。ですが生を受け死んでいくそのサイクルを廻らせる中に生きる人々は確かにいるわけですから、それは一つの世界で間違いないと思います。
どちらが優れているとかではないですから、優劣をつけれるものではないんですけど。
ランテが何度も死んでいるのに存在している理由が分かった今も、驚きはありますがこの世界の理に当てはめればなるほどなと。ただ、ミゼがランテを想う気持ちは本物でとても強かったのだなと、罪なことと分かってても願ったんだなと思うと、ミゼのこぼした悲鳴が胸に刺さります。
冒頭に戻りますけど、やっぱりナバさんカッコいい! 周りをしっかり見て、行動できる人って憧れます(*´∀`*)
作者からの返信
この幻想的でありながら、確かに存在している世界を肯定するか否定するか、難しい問題ですよね。
我々の世界だって、宇宙の始まりについては何ら分かっていないわけでして……始まりが分からないなら終わりだって分からない。似たようなものでもあるのかもしれない、なんて思ったりします。
ミゼも、積極的に作り出したわけではきっとなくて、願ってしまった、という側面が強いのかなと思います。悲鳴を上げたのは、どこかで自分の罪について分かっていたのはあるでしょうけど……
ナバのことを気に入っていただけてありがとうございます! ここら辺、ナバはちょっとランテを気にしすぎて動きにくそうなんですけど、周りを見る彼だからこそだと思っています。
いつも読んでくださり、ありがとうございます。
ハリアルさんはさすがに皆を率いることに慣れているというか、鼓舞することも忘れませんね! 異常な熱さに、すぐに対応するセトやミゼが、とても頼もしく感じました。ランテは始まりの女神の力を使うことに……。私もランテの選択に賛成です! 始まりの女神はランテのことを気に入っているようなので……何らかの助けになってくれそうな気がします!
いきなりベイデルハルクに目を焼かれたのには驚愕しました。うおぉ痛そう、私なら七転八倒ですよ( ;∀;) ナバはランテを庇う形で焼かれたんですね。うぅん、やっぱりデキる奴ですね。さりげなくランテにそれを知らせるセトも、さすがです。ああ声を掛けられれば、ナバも悪い気はしないと思いますし。私だったら、あ、ちゃんとこの人は見てくれてて評価してくれるんだなって思っちゃいます。もっと頑張ろうって思える上司ですねセトは!
ベイデルハルクの話を聞いていて、うんうん、一応筋は通っているようにも思えます。セトのことを言った時には、なるほどセトはまさにそういう存在なのだよねと。この世界の成り立ちは非情に興味深いお話でした。ベイデルハルクはけっこう話上手ですね! 笑 ランテたちがいなかったら、私、うっかり賛同しちゃっているかもしれません。でもやっぱりベイデルハルクに勝手に殺されるのは嫌だなぁ。笑
ランテは真向から反論しましたね。ランテらしくて安心しました。皆の気持ちを掴めるのは、いつも一生懸命に気持ちを伝えようとするランテだと思うので。
ああー、とうとう、今のランテの成り立ちが明らかに……!
なんだかもう納得しかないですね。
ミゼはランテに知られたくなかったんですね……。実現の呪によって生命を生み出すことは、ミゼだからできたこと、なのでしょうか……。
記憶喪失でセトに拾われる前に、確かフィレネさんに会っているようだったことが、ちょっと気になっているんです。ランテに平和な一生をと思って手元から離した状態でいたということでしょうか。そこから何かあって記憶喪失に。ううーん、まだ謎がありますね。
王国説の本を実現の呪で現実のものとしたのと同じとすれば、ランテはミゼによって生み出されたかもしれないけれど、まぎれもなくこの世界に存在するもの、ですよね? ランテの反応が気になります。
もし、私がランテの立場だったらってちょっと考えてしまいました。私なら……驚きはすると思いますが、嬉しいかなと思います! ミゼにまた逢えましたから(^^)!
作者からの返信
メインメンバーたちとは歳もかなり違いますし、やはり経験しただけ指揮力も磨かれるのかもしれません。
仲間たちの能力は全体的に高くて、皆本当に頼りになるんですが、相手はあのベイデルハルク……これだけ華々しいメンバーでも、全然安心できないというのが辛いところです。
ランテは始まりの女神の力を使いこなさないといけない立場ですし、はい、女神がランテの中にいるのは彼に何かを感じている証拠。どうにか上手に力を引き出せるコツをつかんでもらいたいものです。
死んでいてもおかしくないほどの痛みだと思います。私なら多分発狂します。なったことがないので分かりませんがきっと!
セトは褒めて伸ばすタイプですけど、なんだかんだ結構鞭も使いますね! ナバは嬉しかったでしょうけど、ランテはちょっと「うっ」ってなったと思います。相手がへこたれないランテだからこそ使った遠回しな叱咤ではあるでしょうけども!
ベイデルハルクが話上手という評価は初めていただきました! ベイデルハルクは喜んで……うーん、褒められることに無頓着そうなので喜ぶかは分かりませんが、私は嬉しいです!笑
ランテは直情的なので、理論そっちのけで「いやだ!」っていうのが先に出ちゃう感じです。あとのコメントでもいただいてますが、考え過ぎて慎重になっちゃうセトとは足して二で割るのが多分すごくちょうどいいと私も思います。笑
でもそうなんですよ、感情百で動くランテだからこそ、周りを突き動かせるんですよね。やっぱり割らない方がいいのかも……? 普通になっちゃう!
本来、やはり人に人は創れないのですが、ミゼがランテを想い過ぎて、ランテだからこそ創れてしまった、というのが真相になります。
あ、ありがとうございます、そうなんです。まだランテには空白があります。そこらへんについては、またもう少し後で語ることになります。
作品を読んでいても勝手ながら感じたのですが、保紫さんは基本的に光属性の方なのだと思います! ここで嬉しいという感情になれる人って多分そうなのかなって。ランテ以外のキャラクターの中には、複雑な心境になる人も多そうですから……
本当に丁寧に読んでくださってありがとうございます。うー、毎度ながら嬉しい……