応援コメント

【Ⅲ】ー2 生命」への応援コメント


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    戦争の中で命の尊さを痛感し、戦うことと守ることの意味について深く問いかける話でした。
    ランテは、戦いの中で仲間とともに命を懸けて戦いながらも、「守るために殺す」という矛盾に苦しみ、その意味を探し求める姿は、戦争という極限状態において、正義と戦うことの重み、そして命の儚さについて私も考えさせられます。

    特に印象的なのは、ランテが最初に戦いの中で自らの行動を疑問視する場面です。彼は仲間を守るために戦っているはずなのに、命を奪うことが正しいのかという葛藤を抱え続けます。

    敵との戦闘が激化する中で、ランテは何度も命を奪う瞬間に立ち会い、その度に心の中で「本当にこれで良いのか」と自問します。人命を奪うことの重大さ、そしてその結果がもたらす痛みや後悔が、ランテにとって大きな心の負担となり、彼の苦しみを深めているのではないでしょうか?

    戦場でのリアルな描写が、命を奪うことへの恐怖と直面した時の無力感を強烈に伝えています。特に、ランテが槍使いの女性と対峙し、その後、彼女が命を落とす場面は非常に衝撃的です。彼の目の前で無惨に命を落とす人々に直面し、ランテはその悲しみと恐怖に圧倒されると同時に、人を殺すことが本当に正しいのかと深く自問します。この場面では、ランテが感じた無力感と後悔が強調されていて、その苦しみを共に感じることができます。

    ランテの心が崩れそうになる一方で、彼の内面の成長も描かれています。戦いの中で仲間を守るために必死に戦っている中で、ランテは次第に「守るために殺す」という考え方が間違っていることに気づきます。
    そして、戦いをやめることこそが、命を守る唯一の方法だと確信するようになりますが、この変化は、彼が戦争の無意味さに気づき、より大きな視点で物事を考えられるようになった証拠なのでしょうね。
    ランテが最後に発する「やめろ——っ!」という叫びには、彼が心の中で葛藤を乗り越え、命の重さを再認識したことが込められています。

    戦闘が一時的に止まった後、ランテが仲間や敵に向けて言葉を発する場面も感動的です。彼の言葉には、命を軽視することの危険性、そして戦うことと殺すことを同一視することの矛盾に対する強い抗議が込められているように感じます。

    「守るために殺すのはおかしい」と訴えるランテの姿勢は、戦争がいかに非人道的であるかを改めて認識させてくれます。この瞬間、ランテは戦いの中で感じていた無力感を克服し、命を守るための本当の意味を理解したのでしょうね。

    でも、ランテが感じた悔しさや切なさ、そして悲しみが完全に癒されることないのでしょう。
    多くの命が失われ、仲間もまた戦争によって壊れていきますし、その中で、ランテが誓った「無益な戦いを繰り返さない」という決意は、胸アツです。
    彼はもう二度と、無駄に命を奪うことを許さないと誓い、その決意を胸に戦いの中で自分の役割を果たしていくのでしょうね!

    全体を通して、この話は戦争の悲劇と命の尊さを真摯に描いており、読者に強い印象を与えます。ランテの葛藤や成長、そして彼の叫びは、戦争の無意味さと、命を守るために何が本当に必要なのかを問いかけています。

    とても面白かったです♪

  • まずは、お時間とって拙作に素敵なレビューコメントを書いてくださり、心より御礼申し上げます。恐縮しつつも、めちゃくちゃ嬉しいです! ありがとうございます!
    最終話を読まれてどう感じられたのかが実は気になっておりますが、楽しんでいただけていれば幸いです! IfさんにとってNGなラストだったりしてたらどうしよう。汗 
    今回、セトとテイトを見ていると、やはり連携が取れているのが嬉しく感じました。でも、セトの情緒というか、精神的にというか、「壊れて」いってしまっているのでしょうか。正気に戻ったと喜びましたが、やはりユウラがああなってしまっているままでは難しいのですよね……。

    向かってくる人たちへのランテの言葉、一回目は詰まってしまって、ああどうしようと……。自分たちを殺しても、白女神は力を使うし、白獣も召喚されるよ、と伝えたらどうだろうと思いましたが、その証拠はと言われれば出せるものがありませんね。汗 二度目はランテらしい感情を爆発させて、皆に言葉が伝わったことが嬉しかったです。まるでセトとユウラのような二人が命を落としたことは、とても悲しいことですが……。

    ランテは甘いなぁと思いはするのですが、それを貫こうとする強さがあるのがランテなんですよね。剣や呪の強さではなくて、心の強さ。だから、ランテの言葉が皆に届いたのだと思います。存在が尊いですね(^^) 彼はこのままでいて欲しいなぁと切に願ってしまいます。

    作者からの返信

    こちらこそ、貴重なお時間を拙作に使っていただきましてありがとうございます! 私の力不足で、レビューでは素敵な作品の全ての魅力を表現はできなかったのですが、可能な限り伝わるように励みました。いつか私のレビューがきっかけで保紫さんのところに訪れる方がいれば、と切に願っています!
    とんでもないです、最後までとても楽しませていただきました。大満足のラストでした!

    ランテには危機感があるので、どうしても大げさに映ってしまうところはありますが……そうですね、セトは危うい状態で線の上で行ったり来たりを繰り返しているような状態です。
    一応のところ立場だけでも苦境は抜け出せているので、少しずつはよくなってくる……かな、どうだろう。

    ランテの言葉は拙いんですが、言葉に乗りきらなかった言葉がなぜか伝わるんですよね。私は物書きとして言葉で表現することをあきらめてはいけない身なのですが、時折言葉を超越した情のぶつけ合い、のようなものに心がひかれたりします。ランテはそれができるタイプと言いますか……
    二人が助からなかったのは、本当に残念です。もう少し早ければ……

    心の強さがあるからこそ、届くというのは仰る通りと思います。繰り返せる気力がなければ、いつまでも可能性はゼロのまま。繰り返せばゼロではなくなるでしょうから、まずやり続けられる精神力は絶対に重要ですよね。

    ランテのことを応援してくださってありがとうございます! いつも本当に丁寧に読んでくださって、感謝でいっぱいです。

  • 重い。命の重みを感じます。
    前話で出てきた短髪の体格の良い準司令官は推せるこれは後々名前が出て味方になるなと思っていた自分が甘チョロすぎてランテに土下座しました。
    その彼も命を賭けて仲間を守ったのに、その守られた彼女も死んでしまったのであれば、彼が命をかけた意味って何なんでしょうね。セト…セトも辛い。・゚・(ノ∀`)・゚・。ランテの手を汚させない為に自分がって…セトの心が壊れていく様子が読者も手に取るようにわかるので苦しいですね。
    でも本当にランテの言うとおりですよね。守る為に殺さなきゃいけないのはおかしいですもの。ここで声をあげた彼はかっこよかったです。ここで死んだ準司令官の二人はランテの記憶に強く残るでしょうから、そういう意味では彼らの死は必要だったのかもしれませんね。
    すごい、毎エピソードごとに命についてや生きることについて色々と考えさせられます(笑)

    作者からの返信

    踏み越えてしまえる人と踏み越えられない人がいて、前者の負担が重くなることは致し方ないのかな、とは思います、が……誰も彼も、本当は踏み越えたくなんてないと思うと、悲しいですよね。前々から花さんが触れてくださっている、名もない人たちの死があって……ということを、ここは書きたかったんです。辛いのは、メインメンバーだけじゃないんだよなぁ、と。

    はい。ちゃんとその矛盾から目をそらさずに向かい合えるのが、ランテのいいところかなと思います。動かないと何も変わらない。嫌なことばかりが起こっていく。それを教えてくれたのは、間違いなく彼らですね。

    重たい話が続いていてすみません。それでも読んでくださり、本当にありがとうございます!

  • 自分が一度は死んでしまったからわかるとは言っていたけれど、それにしてもランテの想いってものすごく強い。そして気付いたときにそれを言葉にできるのは強い想いだけじゃなくて精神的な強さがないと出来ない。
    最初から素直に言葉を発する人ではあったけど、ランテはどんどん強くなっていきますね。
    >熱を言葉に変えてしまうと、途端に冷えてしまう気がする。この熱のまま、伝えられたらいいのに。
    人が熱弁するときにふと感じてしまう一瞬。そのまま言葉にしているはずだけど、相手に伝わっているか不安になるというか。こういう感覚あるなあって思います。
    何気なく書かれている一文かもしれないけど、ifさんの文章は熱気の合間のふとした瞬間とかも見事に描かれていて入り込んでしまいますね。

    あとは壊れつつあるセト…。
    あんたは二人一緒には逝けないからね!!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
    たぶんもう少しだから、頑張っておくれ…という気持ち…。

    作者からの返信

    ランテ、そうなんです、実は最初に目覚めたときよりかなり強くなっているんですよね。最初は自分が何者か分からないことに少し恐怖を覚えていたんですよ。けろっとしているところもありましたけど、これまでしてきた経験が彼をまた強くしたんだなって思いながら筆を運んでいたので、そこに気づいてくださって嬉しいです。ありがとうございます!

    そうなんですよね。感情を言葉にするって本当に難しいことだと常々思っていて。テレパシーみたいに、ありのままの心をぶつけられたらいいのにってよく思うんですけど、残念ながら私にはその能力がないので、言葉にするしかありません。歯がゆさを感じながらも、前よりも少しでも上手くなれるように、と思いながら頑張っています。文章を書くようになって、少しはコミュニケーション上達できたかもです。笑
    ありがとうございます。緩急大事だと思っているので、これからも気をつけて行こうと思います!

    セト、かなりギリギリです。どうにか踏ん張ってもらいます。ここまで来れたんだから、ね。状況だけ見るなら多少マシになっているはずです。多少。

    こまめに読んでくださり嬉しいです! いつもありがとうございます。

  • あの時ああしていれば、考えちゃう気持ちはわかりますが、全部の命は負えないので。全部を助けようとするランテは優しいしブレないし、そこが彼の強さで魅力だと思うので、自分を責めすぎないでほしいです。
    劣勢が明確になったからこそ、受け入れられる提案もあるというわけで。
    力を示すってそういうことじゃないかな、と。
    実力及ばず止められなかった、彼らなら白女神と大聖者を止められるかもしれない。そういう理由と希望が見えたからこそ、剣を引けたのだと思いますし。ますし!
    いやでも、確かに、ベイデル氏は悪なんですが。
    そのくだりだけ表現雑なの何だろう、そんなに大嫌いなの、ランテ。(笑)

    作者からの返信

    はい。人間どうしてもやれることって限られている訳で、全部はできない。
    ですから、こうなってしまったという事実だけは受け止めて、後は前を向いて欲しいなと思います。
    ランテのことを心配してくださってありがとうございます。なんだかんだランテは、大丈夫だろうと思います。笑(いえ笑っていいシーンではありませんけども!)

    しろさんに「劣勢が明確になったからこそ~」というのを言われて、私もはっとしました。
    ここは視点をランテたちに寄せて書いていたので、私は準司令官が引いた理由を全部理解しきれていなかったかもしれません。
    そうですね。このまま戦い続けたところで犠牲が増えるだけ、という気持ちも後押ししたのかもしれないというのは、とても納得できる……
    そうなると、散っていった命たちにも多少の理由があったのかもしれないと、前向きにとらえられる気がしてきました。

    ああでも、そうですね! 後半の部分はそうで、彼らはランテたちの力を多少なりとも身をもって知って、少し希望を持てたのもまた間違いないと思います。

    そのくだりだけ表現雑、の部分、私もしろさんに言われて笑っちゃいました。笑
    確かに言われてみたらかなりここだけ雑ですね……もうベイデルのことについては長く語りたくないのかも。
    ランテは本当素直ですよね。笑

    いつも丁寧に読んでくださって嬉しいです! ありがとうございます!

  • 人の痛みを何よりも自分の苦しみとするランテだからこそ決断し、出た言葉だと思います。
    失った命はあまりにも重くて、明確な答えなどは出ないでしょうけど、心の葛藤を持ちつつも何かしようとする姿は人としてあるべき姿なのでしょうね。なにも考えず、命に従うだけでは生きているとは言えないのかもしれませんし。

    セトやハリアルの手助けはありましたが、ランテの強さを見ることができました。

    作者からの返信

    もう死んでしまった人には何もすることができないのが、苦しいところですよね。
    彼らの死がどうすれば報われる形になるのかって考えてはみても、ランテと一緒で、覚えているくらいしか答えが出ませんでした。悲しいことにも……仰るように、何かしようとすることが大事なのかもしれません。

    失われた命を嘆くことなら誰にでもできますけど、そこで歩みを止めずに立ち上がっていけるのはランテの強さですよね。
    引き続き読んでくださり、ありがとうございます。

  • ここで声をあげられるランテさんは勇気ありますが、冷静な相手側も勇気あったと思います。
    仲間を殺されて、ランテさんの言葉を受け入れるのはなかなかできないことだと思うので。
    ランテさんは一貫してますよね。
    だから、まわりもついてくるのだろうと。

    作者からの返信

    良くも悪くも、戦いに慣れてしまっているのがあるでしょうし、後は支部の人間ほど、互いの結びつきが強くないのもあるかもしれません。
    繋がりがとても強い人が殺されていたら、こんな風には引き下がれなかったような気がしますね……

    ランテもまた、目の前で亡くなっていった人を見て心を痛めてはいるけれど、もしそれが仲間だったとしたら、こんな提案できていなかったようにも思います。

    人の心って本当にその瞬間になるまで分からないものなんだなといつも思います。

    引き続き読んでくださり、ありがとうございます!

  • >自分より圧倒的に強い者が怖くて、逃げて、逃げたくせに逃げたことを認めたくなくて、無理やりできることを見つけただけだ!

    よくぞ言った! と思いました。
    ただ「戦いはよくない」というだけなら誰も耳を貸さなかったでしょう。
    ランテのひたむきさが、この場面では一番光ってますね。

    作者からの返信

    ランテ、あまり考えない方ではあるんですけど、ときどき物事の根幹というか、核心をつけるようなところがあって。
    勘がいいのかな。ここでも、敵が一番言われたくないことを上手に言えた感じありますよね。
    何とかして、どうにかしてって思って考え続けたことが、彼に一計を与えたのかなと思います。
    そう考えると、あきらめの悪さって結構大事なのかもしれません。笑

    今回も読んでくださり、コメントくださって、本当にとても励みになりました。いつもありがとうございます。嬉しいです。