不変
花小倉 大成
不変
今日は令和18年5月18日。西暦で言う所の2036年5月18日である。
私「
令和と同級生の私は高校三年生の春を今までのように気ままに過ごしているはずだった。
朝学校の支度をしながらテレビを見ていても変わらない政治の問題。芸能人の不倫問題。
ここ数年で変わった出来事といえば(まあ私にとってはあまり関係ないが)日本以外の国をアメリカと中国が買収したことである。
なぜそんなことになってしまったのかと言うと8年前私がまだ10才になったばかりの頃中国の資産家が海底で500年以上前の海賊の沈没船を見つけた。それにより中国の富裕層たちがさらに富裕層になってしまい中国自体の金がめちゃくちゃ増えた。
それに何故か脅えたアメリカはいわゆる世界地図で言う所の日本より右側の国々を全て買収してしまったらしい。
それに負けじと中国は世界地図の日本より左側を買収したらしい。よって今世界は最少の日本人とほぼ互角の中国人とアメリカ人しかいないのである。
隣の家に住んでいたインド人、、元インド人の「アディラ」さんもいまや中国人の仲間入りをしてしまったのだ。
日本はなぜ買収されなかったのか。暇されあれば見ているTwitterの記事によると、日本はもう資源もあまり取れないし人も少ないし土地もないしいらないよね。というハブられ方をしたらしい。
そのため私、というよりも、私たち日本人の学生にとって現時点ではあまり関係のない出来事で、あるとしたら現社のテストの範囲が増えるくらいである。
そんなこんなで朝の支度も終わり家を出た。
いつもは家を出る20分くらい前に起きてパパッと支度をして出るのだが誕生日という高揚感のようなものからか通常の1時間前には起きてしまっていた。
「…おはよう!」
――ドキッ――
「な、なんだ
「どしたのさびっくりした顔しちゃって」
薫は私より学校に近いところに住んでいて、私が薫の家の近くの自販でコーヒー牛乳を買って飲み歩き始めた辺りでいつも声をかけてくる。
薫とは中学校2年生の頃同じ塾に通っており共通の知人の元よく話すようになった。当時お互いに共通の知人しか塾で喋れる同性がいなかったためお互いに意気投合した。
共通の知人は私たちよりもずば抜けて頭が良かったので3年に上がるタイミングでワンランク上の塾に転塾してしまった。それ以来というもの塾時代も高校も仲良くしてもらっている。
天真爛漫で料理もできて「The女子」という子で男子にモテモテで、告白された回数は私の知っている限りで30回を昨日超えた。。
「誰だっていきなり後ろから話しかけられたら怖いもんだよ!」
「えぇ〜?いつも後ろからだしいつもいきなりだよ?(笑)」
「まあそうだね(笑)」
「あ、あと!今日誕生日でしょ!?。
はい!ハッピーバースデー!」
渡されたそれには包装紙の中に細長い箱が入っている。
「ありがとう!学校着いたら開けるね!」
「薫も楽しみにしてるぅ〜♡」
私の通っている高校のルールとして通学時は原則徒歩で特別な許可がない限り自転車などでは来てはいけない。
そのため暦の上では春と言っても5月も中盤を過ぎた今日は額から汗がシミ出てくる。
スマホで今日の1限なんだったかなと確認している最中にも汗は出てきてスマホの画面にポトポトと垂れていく。水滴のせいでスマホの画面がプルプルと震えている。
うぅっ…1限は体育だった。この暑さの中登校し冷房の効いた教室に入って諸々の準備を済ませたらまた外に出て汗をかく運動をしなければならない。私はまるで負け戦に出陣する武将のような面構えで学校に向かって歩いていった。
学校に着いた。下駄箱を開けると手紙が入っている。
これはもしや…ラブレt
「ねぇ!美帆!それもしかしてラブレターじゃない!?」
私が脳内で把握する0.7秒前に薫が言ってしまった
「そんなまさかぁ(笑)
とりあえず教室行こ?時間ないよ!」
「え、でも中身!」
「行くよ!?」
食い気味に聞いてくる薫に食い気味で教室に行くことをせがむと薫は渋々歩き始めた。
教室に着く頃には薫は別のことに気を取られて忘れていた。
こっそり中身を確認すると薫の予想通りラブレターだった。内容は
『ずっと好きです。伝えたいことがあります。
今日の放課後 第2体育館の西口に来てください。』
というものだった。
字はいかにもという男らしい字で留羽もしっかりとしていた。
これは困った…
薫の告白現場は何度も経験しているが私自身の告白となるとそうはいかない。別に自分の顔がめちゃくちゃ美人だとは思ってはいないが肌荒れもないし目も大きいし薫には劣るがモテそうな顔ではあると思っていた。
しかしそれは告白されたことがないが故の強気であって初めて告白されるとなると今までその強気を形成していた鎧もあっという間に滅び落ちてしまう。
しかも第2体育館。通称「2体」である。名前はに「第2」と付くが作られたのは第1体育館よりも昔であまり使わ無くなったがためにそのような番号振りわけになったらしく、放課後となると虫の声と吹奏楽部の管楽器の高い音が聞こえるくらいで人もほとんど来ない。(告白初心者をそんな所に呼び出すなんてなんて野郎だ!考えても仕方ない…その時の流れに身を任せよう)
とテレサ・テン的なことを考えていたら予鈴が鳴った。
負け戦かと思っていた1限の体育だったが引率の教師が体調不良を起こしたため教室での自習になった。
去年まで自習といえばスマホを弄り席を移動し大はしゃぎをして騒いでるところを隣のクラスで授業をやっている教師が怒鳴りに来る。というのが定番中の定番だったが今年はそうシナリオ通りには進まない。
まだ5月といえど私達は受験生。大人への階段を登るための訓練のように黙々と勉強をしている。
かくいう私も将来は写真家になりたいと細々と思っているのでその進路に向けて勉強をしている。
写真は良い。「レンズ越しに写る表情」「光の屈折」「シャッター音」そして「変わらない形」。
どんなに時が流れても写真で収めたものは燃え尽き塵と化すまでそれがそこにあったんだという証明にも歴史にもなる。
4限も終わりあっという間に昼休みになった。
「ねぇ!美帆着けた?」
「着けた??」
「朝あげたじゃん!!着けたの!?」
「あ〜まだ開けてないわ。ごめん」
私は朝の恋文騒動のせいですっかり忘れていた。
「もー!まだつけてないなら私が着けてあげるよ!」
「中身はなんなの?」
スーーっと包装紙をカッターで切り中を出すとネックレスが入っていた
「ネックレス!?」
「そう。ネックレス!私と色違いだよ?」
屈託のない笑顔で自分の首元のネックレスを見せながら紹介してくる。「〇〇の店で―」だとか「芸能人の〇〇―」だとか。
「ありがとう。嬉しいよ。
でも大丈夫なの?高いんじゃない?」
「心配しないでよ!私があげたくてあげてるんだから気にしないで!」
薫はそういうと私の首元に回りこみ首元の髪を持ち上げるとネックレスを着けようとしてくれている。
――ドキッ――
耳元に薫の吐息がかかる。薫の香水がいつにも増して匂う。段々と鼓動が早くなっていくのがわかる。なんなんだこの感覚は…人に回り込まれるのが初めてだからか…などと考えていると
「はい!着けたよ!」
「あ、ありがとう、。」
「いーえ!はい!鏡」
私のネックレスは「赤いイミテーション」が光る薫のとは違い青である。
「かわいいよ!美帆!」
――ズキッ――
可愛いと言われて少し悔しくなったのはなぜだろう。
「あのさ。朝の手紙あったじゃん?あれ薫の言う通りラブレターでさ放課後2体行ってくるね」
「え!!凄いじゃん!応援してるね!」
「なんで私が応援されるのよ。まあありがと。」
「でもさなんで今日なんだろうね。もしかしたら美帆の誕生日知ってたんじゃない?」
「そんなことあるの?ちょっと怖くない?(笑)」
「それくらい好きなんだよ美帆のことがぁ!」
(私のどこがいいのか…)と思ったが好かれてるという事に悪い気はしない。
少しだけワクワクしながら放課後が近づいてくる。
「1週間疲れたね!あ、美帆はこれから頑張ってね!」
掃除中に茶化すように薫が言ってくる。
「掃除集中しろ!」
「んふふ(笑)」
とうとう放課後になってしまった。
私は恋をしたことがない。小学生の頃に〇〇くん好きだとかというのはあったがそれは好印象という好きであり胸の高鳴りだとかLOVEだとかそういうのではない。中学生の頃は学校全体の女子と男子がとても仲が悪くほぼ女子校と男子校のような中学校だったので男子と喋ることは消しゴムを貸した以外に無かった。
色々考えているうちに目的地に着いてしまった。
来ない。
全然来ない。
15分ほど待ったがまだ来ない。
(よし帰ろう。)
きっと誰かのイタズラだったんだ。薫の仕業かもしれない。と思い帰ろうとしたその時
「ま、待ってください!」と息を切らした男の声がする。
「ハァハァ…あの、遅れてごめんなさい!」
「いや、まあ、大丈夫ですけど。」
こんなに汗だくになって必死になってる人に対してボロカス言うような人間では無い。
「どうしたんですか?」
「そ、掃除でやらかして…」
「竹内先生?」
「!!竹内先生!!」
竹内先生とは学校で1番掃除に厳しい先生で私も何度も放課後掃除をやらされた。
「なら仕方ないねぇ。(笑)」
(あれ?意外と普通に喋れてる!)
と思っているとモジモジと何かを言おうとしている。
「あの、話なんですけど、、」
「…」
「ぼ、僕と付き合ってください!」
やはり王道の告白だった。
薫が告白される時の言葉は8割がこれで、残り2割はポエムだとか歌だとか。中には絵とかもあった。
薫ならなんて返事をするんだろう。
薫は喜んでくれるだろうか…
「あの、私のどこが好きなんですか?」
「それは、、その、顔です、、。」
自分から聞いたのになんだが気持ちが悪い。顔という返答に気を悪くしたのではなく。好かれていることに気持ちが悪くなってしまった。他の好きな場所も聞きたくない。昼休みにはワクワクしていたが嘘のように思える。
「あの、ごめんなさ…」
断ろうとしたその瞬間
口を奪われた。(!?)
長い。永い。時間的には5秒にも満たない接吻は永遠のように思えるほど長かった。
「何してんの!」
「ごめんなさい。これで忘れられます!」
と簡単な謝罪をして逃げて言ってしまった。
(なんなんだ!)
名前も知らない相手にファーストキスを奪われた挙句逃げられるという女子としていや、女として最悪な誕生日となってしまった。
帰ろうと思い昇降口を出ると薫がいた。
「あれれ?どうだった?人生初めての告白された気分は?」
「…」
「振ったのかぁ。まあ美帆らしいよ。」
「…された」
「え?」
「キスされた」
言わないにしようか迷ったが心のモヤを晴らすためにもと思い言うことにしたすると
「え〜!?すごいねその子……」
来ると思っていた反応とは真逆の反応にその言葉以降耳に入ってこないほど私はショックと失望を隠せなかった。
「ご、ごめん。もう帰るわ。」
と言い残すと全速力で走って帰った。
夕日に照らされた商店街は小さい頃から変わらない。
普段ならこんなにいい景色を写真に残さないわけにはいかないが普段とは違う今日は一瞬だけ立ち止まりまた全速力で駆け抜けた。
家に帰ると母さんが食事の支度をしていた。誕生日ということもあり私の好きな肉じゃがとポテトサラダとフライドポテトというじゃがいもづくしの料理だった。
「あら、おかえんなさい。お風呂はいってきなさい沸いてるわよ。」
「うん…ありがと…」
脱衣場へ行き制服を脱いだ。
鏡の前には下着姿の女が立っている。
それはもちろん私なのだが別人でありたいと思った。
「膨らんだ胸」も「か細い腕」も気持ち悪いと思った。中一以降伸ばしている「長い髪」もいっその事切ってしまおうかと思ったがハサミを手にしたところで思いとどまった。
見知らぬ男にキスをされた時よりも自分の体を見てる方が気持ち悪くなった。でも薫にもらったネックレスを握るとその嫌悪感を抑えるとこができた。
湯船に浸りながら考えた。なぜ薫のネックレスで落ち着けるのか。なぜ薫に怒ってしまったのか。なぜこんなに薫のことを考えているのか。
ネットで調べようにも実名なんか出したところで適当な芸能人が出てくる程度。
症状を調べることにした。
するとこれだなと思えるものが見つかった。
しかしこれをどう言おうものか迷っていた。確かに今ではカミングアウトしてる人も沢山いるし街の中にもそういう人は沢山いる。でもまさか私がとは思っていた。でも今ハッキリと確信した。
私は心が男であると。
正確には成長するにつれて男になったと言うべきであろう。きっと《ルビを入力…》昼間に薫の吐息にドキドキしたのも興奮したからだったのだ。
確信した途端に心が軽くなった。父さんと母さんには食卓で話そうと思った。多少の罪悪感もあるがハッキリとわかった今誤魔化す必要も無いと思った。
「ちょっと!どうしたの!?」
「え?切った。」
「切ったって!なんでなんにも言わないの?」
「まあ、後で話すから。」
風呂を出たあと直ぐに髪の毛を切った。切ったと言っても腰までついてたのが胸元辺りになるくらいで普通の女性でも全然沢山いるし変ではない。しかも髪の毛を切らなかったところで気持ちは変わらない。
父さんも帰ってきて、よし食べ始めようか。という所で私は言った
「あの、母さんと父さんに言いたいことがあります。」
父さんと母さんは目を合わせた。
「私は見た目は女だけど中身は男になりました。」
「だから?」
「え?」
「それがなんか俺たちに関係あんの?」
「いや、娘だよ!?娘が…」
「それは美帆だろ。俺たちが心配したりするのは斎藤美帆だからであって娘だとか息子だとかじゃない。」
「そうよ。美帆。私達は美帆が幸せならそれでいいの。娘だとか関係ないの。」
一瞬訳が分からなくなった。なんでこんなにも受け入れが早いのだろうか。そして少し可笑しくもなった。
「まあ、そうだね。(笑)」
泣きながら言う私をバカにするように父さんは
「あ、でもだからって父さんのことオヤジとかママのことお袋とかはやめてくれよ?」
「言わないよ!(笑)
娘としてではなく斎藤美帆として育ててくれてありがとう。私は恵まれてるよ。」
家族写真を撮った。みんな笑顔で一人一人が映えている。父さんも母さんも何も変わらなくて良かったと思いそのまま寝てしまった。
次の日朝起きると薫からLINEが来ていた。
『昨日はごめんね。』と「ごめん」のスタンプ。
『こちらこそごめんね』と送り「仲直り」のスタンプ。
喧嘩してもこんなふうに謝れる関係性で良かったと思った。
その日は昨日撮れなかった商店街が夕日に照らせされている写真を撮りに行こうと思ったが昨日の全速力ダッシュのせいで思うように体が動かなかったので部屋の片付けをすることにした。すると中学の頃の卒業アルバムがでてきた。
(こう見ると女子はみんな可愛いな。。!?)
男子の写真の中に昨日私にキスをしたあいつがでてきた。そしてそれは隣の席の消しゴムを貸した男子だった。
卒業アルバムに連絡先が載っていたので面白半分で電話をした。
「もしもし」
「あ、もしもし〜昨日キスされたものです〜」
もう何も怖くない。心が完全に男になった私にとって男とのキスとはなんのことも無いただ単に気持ち悪い男子とのキスなのだ。
「え、美帆さんですよね。」
「うん。そうですけど。もしかしてあんたが私の事好きだったのって消しゴム貸したから?」
「覚えてたの?」
「え、そうだったの?どんだけ一途なんだよ。」
「中学の頃めちゃくちゃ女子と仲悪かったから優しくされたのが嬉しかったんだ」
「じゃあ、昨日言った顔ってのも嘘なわけだ?」
「はい。嘘です…。」
「惜しかったね。まあ、ありがと。」
「えっ?」
―ガチャッ―
彼には感謝しなくては。私を変えさせてくれた人の中の1人なのだから。
月曜日になった。
昨日は商店街の写真を取りに行ったために月曜の漢字テストの勉強を忘れていた。
どうしようかと思いながらいつもの場所でコーヒー牛乳を飲んでいた。
「おはよう!」
―ドキッ―
「おはよう!」
「あれ、めっちゃ元気じゃって、、ええ!!?
めちゃくちゃ髪の毛切ってんじゃん!どしたの!?」
「変?」
「変じゃないよ。どんな髪型でも似合ってるよ。」
「なら良かった。」
「んふふ」
今ここで中身が男って言ってもきっと薫はすんなりと受け入れてくれる。でも薫のことを好きと言ったところで薫は中身も見た目も女だから負担になってしまわないか。
そう考えると「 今日言うのはやめよう」と思ってしまい、言わずじまいのまま季節はめぐりとうとう卒業式も終えてしまった。
私は必死に勉強の末、都内の写真家の専門学校に入学成功。
薫はプロヘアメイクアーティストになるために埼玉の美容院兼専門学校で下積みを送るらしい。
「写真とろーー!!」
「私が撮るね」
「よっ未来の写真家さん!」
「やめてよ。(笑)」
―カシャッ―
「好きだよ薫」
「え?私も好きだよ?」
「そうじゃなくて、女として好きだよ。」
「えぇ美帆''も''そうだったの!?」
「も」とは…どういうことだ…
「私ね!男の子も女の子も同じ感情で好きなんだ!だからねすごい薫からの告白嬉しいよ!…で、でも美帆は大丈夫?そんな私でも変わらず好きでいてくれるの?」
「当たり前じゃん!」
「へへへっ嬉しいなぁ。」
高校1番の衝撃が高校最後に来るとは思ってもいなかったが変な心配もする必要なかったと思った。
「私も美帆がどんな髪型でもどんな中身でも変わらず好きだよ!」
「ねぇそれってどっちの感情で言ってるの??」
「えっとね〜どっちも!!」
―――――――――――――――――――――――
どんなに時代が移り変わっても社会が変容しても体が成長して心の性別が変わっても好きという感情の形は変わらない。だから人を好きになるのだ。
好きという感情の形は変わらないけど人も世界も変わっていくその中で写真は私の好きだった時の形のまま永遠に変わらず残してくれる。
だから私は写真家になった。
令和25年5月18日
写真家 斎藤美帆 フォトエッセイ 「不変」
不変 花小倉 大成 @kawaiishoya
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