ホラー短編

ごちそうさま

あぁ、お腹が空いた。

今日も遅くまで仕事で、明日も早くから仕事。こんなにいっぱい働いてたらお腹が空くのも当然よね。

あぁ、お腹が空いた。何か食べたい。

今日は絶対お肉の気分。口いっぱいにお肉を頬張りたい。想像しただけでよだれが出そう。

「ねぇ、お姉さん。もしかしてお一人？」

「よかったら俺らと飯でもどう？」

あら、丁度良かったわ。これで美味しいお肉が食べられそう。

「そうね、いただくわ」

がぶっ

ぶちちっ

くちゃくちゃ

「うわああああ！」

「俺の腕がああああ！」

がぶっ

ぶちっ

くちゃくちゃくちゃ

「あっ、あっあっ、あっ」

「ぎゃあああああ！」

がぶっ

ぶちちっ

くちゃくちゃ

あぁ、美味しい。なんて美味しいお肉なんでしょう。もっともっと食べたいわ。

がぶっがぶっ

ぶちっぶちちっ

くちゃくちゃくちゃくちゃ

こんなご馳走にありつけるなんて思ってなかったわ。これは感謝しないとね。

「ごちそうさまでした」