五メートル先の十光年

ぼくの地球は この小さな部屋

ため息に含まれるぼくが充満して喉が詰まりそうになった時、二十億光年の孤独だけをポケットにつめてぼくは五メートル先の宇宙へ旅立った


人はいなくても、星はある ぼくはキラキラと光る幾百もの恒星の間を走って、暗い方へと


十光年ほど進んだところで、あたりは真っ暗になった ぼくは二十億光年先の宇宙を思い静かに深呼吸をした

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孤独詩 十巴 @nanahusa

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