バカの糸(140字小説)

塩塩塩

バカの糸

くす玉を割ると中からカンダタが落ちてきた。

自販機でコーヒーを買った時も『ガタン』と落ちてきた。

彼はニュートンの前に落ちて引力の発見に寄与して以来、落ちる事が好きになっていた。

釈迦も日に日に受け身が上達する彼を見るのが楽しみになり落としていた。

今日もどこかでカンダタは落ちている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

バカの糸(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ