笑う走馬灯男(140字小説)

塩塩塩

笑う走馬灯男

走馬灯男の顔は、ぐるぐると回る。

それは表情の変化ではなく、5秒毎に別人の顔に変わるのだ。

数多の顔を持つ走馬灯男だったが、世間からは顔の無い人と呼ばれた。

しかし男は楽観的で人気があり、沢山の女と子どもを作った為、世の中は走馬灯人間で溢れた。

今や顔のある人は稀少である。

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