背後の男達(140字小説)

塩塩塩

背後の男達

本屋で雑誌を立ち読みしていると、背後に人の気配を感じ振り返った。

六人の男が私の開いた雑誌を覗き込んでいた。

手前の男が言った「私達は他人がするアーケードゲームを後ろから覗き込むタイプの人間なのです」

観念した私は七人目の男として集団に加わり、次の覗き込む先を求め本屋を出た。

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