イケメンの友達の定義
体育館の掃除を終えた後、俺は結衣、木島、田所と一緒にファミレスに向かっていた…
こうして友達とファミレスに行くのは初めてな気がする…
「西谷も災難だな… モモに脅されたりして…」
後ろの方で3人に付いて行ってると木島が俺の歩幅に合わせて隣に並んできた…
「全くだ……結衣のせいで風紀委員に入る事になって偶にだが体育館の掃除をさせられるし…委員でペアになった田所さんにはファミレスに行かないと脅されるし… 2学期が始まってから…ほんとロクな事が無い…」
「ハハハッ……そう言うなよ…そのおかげで良い事もあるじゃ無いか」
「どこが?」
「まず2学期になってから…こうして西谷と俺が絡むようになった…それに委員に入ったおかげでモモと話すきっかけができたじゃ無いか」
「確かに木島とは結衣関連の事で俺と絡むようになって良かったのかも知れないけど…田所さんと俺が話ができるようになって良かった…のか?」
「そりゃ俺は西谷とモモが話すきっかけができて良かったと思うけどな〜! 西谷に話す相手ができたって事だからな!!」
「話す相手…….ねぇ〜」
「西谷は友達作るのイヤか?」
「いや….そんな事は無い…」
俺は別に自分が友達ができる事に抵抗がある訳では無い…無いが…どうも人間関係を持つとしんどそうなのだ……
人付き合いを大切にしないと行けなかったり…人に何かしたら何かをお返ししないと行けない雰囲気になったり…とにかくそう言う付き合いがしんどそうだ…… だから俺は1人になる事を選んだ…
だから友達を作るのは……俺が1人になりたい時に1人にさせてくれる友達が良いな……
「なぁ……西谷…俺…これからお前の事…蓮って呼んで良いか?」
「……え?….」
「俺が蓮に人付き合いの大切さを教えてやるよ! だからまずは俺と蓮は友達になる必要がある…ってか俺と蓮はもう友達だろ?」
「……そうなの……か?」
「そうだろ? だって俺……お前に恋の相談とかしちゃったりしてる訳だし… こういうの他人にはしないだろ? それに今もこうして一緒にファミレスとかに行ってる訳だし…….これはもう…友達と呼んで良いだろ?」
何か木島の言ってる事ずれてる気もするが……リア充である木島が言うのなら…そうなのだろう…
「木島が言うなら……俺と木島は友達なんだろうな……」
「おっ! ノリが良いな…!! 蓮!」
「そうか?」
「それと蓮…友達になったなら俺の事も木島って呼ぶんじゃ無くて…皆のようにキッシーとかって呼んでくれよ…… それか俺の下の名前が真也って言う名前だから…下の名前で呼んでくれても良いし!」
木島はイケメンの顔で俺にそう迫ってくる……
まぁ…そう言うなら…
木島は皆からは良く…キッシーって呼ばれてるから…俺は真也で行くか……
何か…皆と合わせるのは癪なので真也って呼ぶ事にする…
「俺は木島の事…真也って呼ぶ事にするよ」
「おう! 今日はノリが良いな 蓮! これからよろしくな!!」
「よろしく」
こうしてきし…真也と俺は友達になった…
生まれた時から一緒の幼馴染の恋を全力で応援します ゆうちゃん @Yuto74
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。生まれた時から一緒の幼馴染の恋を全力で応援しますの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます