独り言、見縊るべからず

当作では、作者の独り言が淡々と綴られていく。
しかし、「独り言」であるからこその滋味がそこには満ち満ちている。
人間は独りの時何を思い、何を書くのだろう。その答えの一つがここにある。

独り言見縊るべからず。

誰かの心に響く言葉は、その中に静かに、しかし確かな熱を待って、眠っている。