私の個人的な好みに彼女の独白の流れが合いました。とりたてて特別ではないけれど、彼女の観察と考察の響きがとても心地良かったです。
異世界にある日本・世界各地に似た国を舞台とした小説を書いています。「書き出しレビュー500件」を目標にした企画を立てて勉強中。 独自設定を作るのが好きですが…
”この夏が息をしていない“最初は何かの伏線かと思ったが、その後の描写で「ああ、なるほど」と思わせられる。この時代に生きた我々だからこそスッと入ってくる感覚が心地良い。そこからは絵本のようにそ…続きを読む
例年とはいろいろなものが変わってしまった夏。歪んだ日々の隙間からある日、ひとりの少年があらわれる。彼は、7年前に亡くなった、主人公の父と同じ名を名乗った…。静かな文体の中に、じっとりした暑さと、マ…続きを読む
シンプルだけど、一貫して書き切るには難しい設定だと思いました。それを最後まで違和感なく、粗を出すこともなく、書き上げる文章力に憧憬の念を抱かずにはいられませんでした。読後は感動を禁じ得ない。…続きを読む
とにかく、コロナ禍の夏に絡めた表現が素晴らしい。今の私達の「息苦しさ」をうまく表現しながら、小さいこどもの姿で現れた「お父さん」との時間を、丁寧に描かれています。現代ファンタジーでありながら、リ…続きを読む
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