1人が好き
紫月 玖優
1話 1人が好き
休日。7:30頃に起きる。元々早起き体質で休日も早めに起きてしまう。
そして、自分で朝ごはんを作り、食べる。それから、課題や勉強を終え、趣味の時間に移る。
アニメを見たり、ラノベを読んだり。最近はWeb小説投稿サイトに小説を上げたりもし始めている。
Twitterの趣味垢でよく絡む人と話したり、つまらないことをツイートしたり。そうやって俺のいつもの休日ルーティンは幕下ろす。
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俺は、都内の公立高校に通う1年生、
小泉拓巳は、1人が好きだ。
別に、友達が嫌いなわけではない。学校では色んな友達と色んなことを話したり、男女問わず話せる人はいる。
部活動はしていない。小中約6年間サッカー部に所属していたが、高校では続けなかった。
特に大きな理由はない。自分には合っていないと思っていて、それでも高校では続けようとしていたが、結局続けなかった。その代わりということでバイトはしている。
週3~4日ほどだが、趣味のお金を貯めるためにバイトをしている。
休日は、以前から1人で過ごすことが多かった。中学時代は同じ部活の友達にたまに誘われたりして遊んでいた。
嫌じゃなかった。遊んでる時は楽しかった。でも……元々雑談や場を盛り上げたりするのが得意じゃなかった俺は、空気を読んだり、おべっかを使ったりすることに疲れを感じていた。
そして、高校生になった。部活動はしていないので、部の友達はいない。なので、休日に遊ぶ人といえば、同じ趣味を持つ人。それでも、月に2回あるかないかくらいの頻度。
ほとんどの休日は1人で過ごしている。家で自分の好きなことをすることが好きなのだ。
そんな俺は、人付き合いが苦手なのか。周りからどう思われているのか。そういった類のことがいつも気になっている。
そんなことを思いながら、今日もまた1人の休日を過ごす。
1人が好き 紫月 玖優 @minatsuki_06
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