厳七郎江戸日記No.1

江戸嚴求(ごんぐ)

「五十を過ぎたおっさん」


まずは挨拶代わりに。私の名は江戸厳愚(ごんぐ)という。本名は別にあるが、それはおいおい公開しよう。


静岡市に在住して四半世紀以上、子供こそいないが家内と二人でささやかにその日その日を暮らしている。


メタボで健康に多少の不安があることを除けば、どこにでもいる五十代のおっさんである。


少し変わったことがあるとすれば、軽いうつ病とADHDがあること。それから十五の時から、小説を書いていることだ。


といっても、残念ながらプロではない。過去の作品はぼちぼち公開していくが、未だに夢を追い続けているおっさんだ。


これについては十年も前に絶交された女友達から、


「江戸さん、あきらめるのも人生だよ」


暗に才能がないような言われ方をされた。本当にそうなのか、私にはわからない。


ただ私の中には、二十代の頃に読んだある伝記漫画の言葉が脳裏にこびりついて離れない。


"馬鹿なことでもやり続けていれば意味がある。途中で辞めたら一生馬鹿なままさ。"


この言葉を励みに、今まで小説やエッセイを書き続けてきた。たぶん、私は死ぬまで馬鹿なことを続けるだろう。


人それぞれに使命があるとすれば、小説やエッセイの執筆が私にとってそれなのだろう。


プロになって売れたいという気持ちは常にある。だが、それ以上に自分にとって大切な人たちに読まれても恥ずかしくないものを書きたい。


いつか本物になれると信じて、夢に向かって一歩、一歩歩む。先日五十一歳の誕生日を迎えたおっさんの偽らぬ気持ちだ。


これからいろいろなことを書いていくが、おっさん頑張ってるじゃんと温かい目で見守っていただけたら幸いだ。


では、お粗末ながらこれにて。


このエッセイは、不定期配信です。


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