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尊氏謀叛について

読者の皆様、こんにちは。近況報告という、きわめて私的な場でははじめましてです。

さて、今回は連載が始まった「尊氏謀叛ー江戸版太平記ー」について語らせていただこうと思います。

この作品は今から18年ほど前の2002年に、「歴史の言霊」というメルマガにて連載を開始したものです。

メルモというメルマガサイトはご存知でしょうか?4年ほど前になくなったサイトですが、ここでいくつかのメルマガを配信していました。

そのうちの一つが、「歴史の言霊」における「尊氏謀叛〜」でした。

この作品は、連載前に神戸にある湊川神社に連載成功を祈願してお参りに行ったほどの気合いの入れようでした。

連載は好評で、そこそこ熱烈なファンを獲得したほどでした。

ところが、楠公すなわち楠木正成公の最初の活躍を書いている途中で筆が止まってしまいました。

話を広げ過ぎて収拾がつかなくなってしまったからです。やむなく休載の運びにしたものの、最初の意気込みはどこへやら書く意欲を失っていました。

とはいえ、2001年の8月から2003年の6月にかけて、約2年近く浜松の本田技研の期間工として在籍していた間に、執筆に着手していた3つの作品には思い入れがありました。

私の中では、この時の作品群を"浜松三部作"と勝手に呼んでいます。

それはともかく。

三部作の中では次男にあたる「尊氏謀叛〜」を未完にしてしまったことが、私の中では長い間悔いとして残っていました。

いつか完成させねばと思いつつ、歳月ばかりが空しく経ってしまいました。

今回カクヨムにて、連載を開始したのは長年未完で浮かばれなかった本作を今度こそ成仏させてやろうという思いからでした。

作品として完成させてやることで、あの頃の読者さんたちに報いたいという思いから再開することにしました。

曰く付きの作品ですが、どうか無事に完結するまで温かく見守っていただけたら幸いです。

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