大馬鹿者と呼ばれ続けた底辺領主による大改革。～身分関係なしに優秀な人材を取り立てて、最強の軍勢を築き上げる～

　オルタは、地方領主の息子。
　幼い頃から大馬鹿者と呼ばれて、臣下の者たちからも呆れられていた。そんな彼が領主となったのは、父が急逝した十八の時。

「今日からは、俺が認めた奴だけを取り立てる」

　領主となって早々にそう宣言したオルタは、身分を完全に無視した人事を執り行う。それによって先代から仕えた者たちは領地を去った。
　だが後に彼らは驚くことになる。

　何故なら、オルタの築き上げた国は急成長。
　世界を席巻し、最強の軍勢だと呼ばれることとなるのだから。

　これは一人の男による、下克上物語。