憂鬱な日曜日
時計の長針は零時を過ぎり、日付が変わる。
今日は日曜日。一切の用事も予定も、世間のしがらみも無い平穏無事な休息日である……筈なのだ。
だのにどうして、心がこんなに暗いのだろう。
この、憂鬱すぎて自殺したくなるほどの悲哀はなんなのだろう。
無論、その正体は分かっている。
それは明日が月曜日、即ち平日だからだ。
今日という一日が終わりを迎えてしまえば、また学校という名の生き地獄で勉学という名目の責苦の日々が始まってしまうのだ。
そんなの嫌だ。嫌だああああ。あああぁ……。
控えているという理由だけで休日なのに気分を沈めてしまうその恐ろしさたるや、最早魍魎と言っても過言ではなく、それが五日も連鎖する週日など、さながら百鬼夜行の如しである。
少なくとも、蛇蝎磨羯の類であることには違いないだろう。世間のしがらみに揉まれ生きている我々にとっては天敵というか、不倶戴天の存在なのだ。
尤も時間的概念など如何様にも殺せないが。
……これだから、時間の不可逆性は嫌いなのだ。
300文字で何か書く 杜樹 @nanashi9684
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