砂糖水
第2話 成未実流黒のバカは成未勇介の譲りではないだろうかという疑問がギルバラークに生まれた。
お茶…俺はコイツが嫌いだ。
飲むと喉が痛くなる。
だからいつも砂糖水を手に取る。
その男の顔は悔しくも凛々しく見えた。
そう、その男こそギルバラークである。
朝…
「おっ!早起きだねーギルバラークくん!」
優男。そうとしか表せない男、俺の恩人であり
俺も朝4時に起きる変態だが、この人も何も用事のない日曜日の朝4時に起きる変態だ。
そんな男、
煽ってきているのか?
俺は6時に起き、この人は5時に起きた!
あからさまに自慢してきている!
と普通なら言っていただろう。
「おーい。ギルバラークくん!…はて?何も反応がない。寝ぼけてんのかな?」
そう普通なら。
今、冷蔵庫に向かっているこの男は!バカがつくほど優しいのだ。
人に寄り添い、話を聞き。自分のミスも相手のミスも、同じ失敗だと言う。
そんな男。
だから俺はこの人を疑えない。
「おっ!ギルバラークくん!美味しそうな水があるよ!なんだろうこれ?」
最初の質問だってただ単純に疑問に思っただけだろう。
そんな男。
「ギルバラークくん?これなんだろう?」
「それですか?美味しいですよ飲んでみてください!」
「へーそれじゃあさっそく!」
ん?
あれ?
確かあれって……砂糖水だったような……
俺は知っている。成未家の人間は砂糖水が飲めないと言うことを。
ゴクッ!ゴクゴク……
あっ。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛なにごれぇぇ!?」
「
「ギルバラークくん!ギルバラークくん!嘘がバレバレだよ!これオレンジジュースじゃないよ!」
そうこの男は、なんでも信じてしまう。
バカなのである。
中二病女子中学生初めてでも何でもないただの日常を経験する 加鳥このえ @guutaraEX
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