第3話 美肌の湯 (日本文化)

 暦の上では秋に近付き、行楽シーズン目前です。


 コロナ禍を避けるために人里離れた温泉にでも行きたいですね。


 さて、昔から日本には美人の湯や美肌の湯が多くありますが、あれって効果あるのと思いませんか?


 実は昔は効果抜群だったんです。


 美肌の湯の多くは弱塩基泉と言いまして、アルカリ性のお湯です。


 石鹸に浸かっているイメージをしてもらうといいですね。


 その石鹸がなかった時代や高級品であった時代に、この美肌の湯に浸かれば、垢や汚れが流れ落ちてキメの細かい美肌になると言う寸法です。


 じゃあ今は?


 日常的に石鹸で身体を洗っているので、むしろダメージを負いやすい。


 けれど、石鹸では落としきれない小さな皺にも対応出来るので、お湯の中でゆっくり身体を動かす分には効果アリです。


 行儀が悪いので泳いじゃダメですよ?


 後は身体を保護する油脂まで流れ落ちているので温泉上がりはすぐにベビーローションなどで保湿してください。


 男は美容に関係ない?


 とんでもない。


 油脂は身体を細菌から守るバリアです。


 温泉に行って病気になったら元も子もありません。


 しっかり保湿してください。

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言の葉 フォウ @gurandain

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