第五回こむら川朗読小説大賞 :遠き国より
第五回こむら川朗読小説大賞に応募した「遠き国より」という自作の覚書です。
自作 https://kakuyomu.jp/works/16817139557070187176
自主企画内容 https://kakuyomu.jp/user_events/16817139556453736660
今回のレギュレーション
◆新規書き下ろし一次創作限定
◆3,000文字以上、6,000文字以下
◆お題は「男性の一人称小説」
------------------------------------------------------------------------
今回はありがたいことに五億点賞をいただきました!ありがとうございます。
・ネタづくり
男性の一人称小説というところがかなり苦戦して、最初は夢十夜みたいなのを描きたいな~と思って夢の話を書いてたんですが、小説大賞って何作も応募されてきて三人の評議員の方がそれぞれ読んで講評を書いてくださるので、あまり抽象的でどうとらえたらいいんだ…?みたいな話を投稿するのはやめました。どちらかというとそういう浮かんでは消えていく泡のような言葉遊びっぽい文章の羅列の方が好きではあるんですが、3000字以上6000字以下の短編でやると散漫すぎてしまうので今回はきれいに物語としてまとめることを前提にすることにしました。
で、二作まで応募していいので次に考えたのが(時間もないので)すでにある自作のスピンオフ的立ち位置のお話か、旅行記です。2019年にポーランドに行った時の日記がまだ残っていて、それを下敷きにまるまる書こうと思って実際旅行記みたいな小説を途中まで書いてたんですが、何しろ実在の国やら文化やらを全部置き換えないといけなくなって膨大なので、こりゃ大変だぞと思いいったんやめました。自身の旅行日記には、結構観光にいった先の歴史や固有人名、固有名詞、あと国の名前、町の名前、実在の音楽家、連れとの会話など書いており、それはそれで面白かったのでそのままいつか出すのもいいなと思っています。
それで、「世界観を短編のために一から作るのは非常に大変だ」となったため、いったんすでにある自作の世界観を借りてきて、でも自作を読んでなくても特に問題ないような話にしようと思いスピンオフという立ち位置にしました。というかわたしは「実はスピンオフ」を書くのが好きで、(北斎の梯子とかもメディエータのスピンオフ)やりがちなんですが、世界観がすでに自分の中にあると、いまいち説明不足になりがちなので、ちょっとその辺は気を付けよう…と意識したところでもあります。その点は一人称視点なのであれこれ説明できてよかったかもしれない。
ネタ自体はTwitterで以前つぶやいたものを拾ってきてそこから膨らませました。こういうときのためのTwitter。植物食性の幼馴染でもいいなと思ったけど、お気に入りなので出し惜しみしました。
----------------------------------------------------------------
美男ながら顔に傷跡のあることから貴族社会ではなにかとケチつけられて異性からは忌避されがちなんだけどひょんなことから出会った世間知らずの令嬢だけは顔面について一切意に介さず接してくれるので建前かと疑心暗鬼になりつつもそばにいて気を遣わずにすむことに癒される長髪イケメンが欲しい
午後11:48 · 2021年11月10日·Tweetbot for iΟS
@sousakuTL
長髪イケメンが意を決して「あなたはこの傷が醜いと思わないのか」ってさりげなく聞いたら「わたくし、女の子が顔に傷をつくるのはよくないとは言われて育ちましたが、都の方では男性もそのように言われるのですか?クソくらえですわね〜」とか令嬢に言われて爆笑するとよい
午後2:59 · 2021年11月11日·Tweetbot for iΟS
長髪イケメンと親しいことを指してあんな醜い顔の男となんて、これだから田舎者は…みたいなこと言われて貴方の心のほうがよっぽど醜くてよ……って淑女の笑みで対応するんだけど後でめちゃくちゃキレて馬に乗ってストレス発散する令嬢もよい
午後10:03 · 2021年11月11日·Tweetbot for iΟS
表立って真っ向からしきたりだとかに反抗するわけではないがあくまでも型にはまるつもりのない田舎育ちの令嬢の、野生の生き物みたいな強さが眩しい長髪イケメンが欲しい
午後10:07 · 2021年11月11日·Tweetbot for iΟS
----------------------------------------------------------------
顔に傷のあるイケメンはいいものだ
・顔に傷のあるイケメン、貴族社会、理解者
顔に傷があることで自尊心が低い貴族のイケメンっていうのは実はハーレクイン小説ではありがちな設定だと思っていて(偏見かもしれん)わたしの好きなやつにもそういうのがあります(ジョアンナ・リンジーの「運命の王女をさがして」という小説なんですが、一応言っておくけどあらすじとかは全然違うよ!顔に傷のあるイケメンが出てきて自尊心が回復するところしか共通項ないよ)
コンプレックスの克服って不変の大きなテーマだよな~と思いながら書きました。
・花藍の王国
花藍の王国という自創作のスピンオフなんですが、花藍に出てくるメインキャラのカノン様やユーベルントは出てこず、花藍のサブキャラである王太子のキリエくんがメインに出てきます。キリエはうっすら叔父様である陛下(カノン様)とユーベルントが恋人同士なんだろうな~というのを知っているので、なんかあまり型にハマった人間関係への偏見がない・・・という裏設定があった
・タイトル
辺境から来たってことを端的に言いたいと思ってこういうタイトルにしたんですが、なんかもっとこう詩的なやつないのかな~~て探したけどありませんでした。あとは「遠き国の可憐なる野生の花」とか「ワイルドフラワー」とかも考えたけどやめた・・・文化風習も違うくらいの辺境だから遠き国なんだけど、辺境って響きが(それ自体のマイナスなイメージをものともせず)すきなので辺境といれてもよかったかもな~
以上です!
反省会ノート 有智子 @7_ank
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。反省会ノートの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます