名前のないふたりの女性の会話劇から世界の様子が少しずつ見えてきて、閉じたように見える光景がいつのまにか静かに広がっていく様が美しかったです。登場人物の主観的なのに偏っていない眼差しも読んでいて心地良く、読み手のこちらも自然と寄り添えました。他の世界観のお話も面白そうなので、ちょっとずつ読んでみます。