反省会ノート

有智子

第一回イトリ川反省会:シャングリ・ラ

第一回イトリ川小説大賞に応募した「シャングリ・ラ」という自作の覚書です。


自作 https://kakuyomu.jp/works/1177354054916627943

自主企画内容 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054916168353

まったくご存知ない方のために前書きしておくとこちらは本物川小説大賞というこれまた小説を書いたことがない人のための小説を書いてみようぜという、素人創作甲子園自主企画をオマージュした自主企画(川系小説大賞)です。

今回のレギュレーションは未発表作品であること、3000〜8000字短編、テーマは「たったひとつの望み」でした。


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自作ですが簡単に言うと災害後の人が入り乱れる地方でなんとなく聞いた夢の話が心から離れない、みたいな話なんですが、元々10年くらい前に書いた散文詩を叩き台にして小説仕立てにしました。


・夢の話

わたしは結構鮮明な夢を見る方で(最近はとにかく夢見が悪くて悪夢ばかり見ている……)夢の中でみたりきいたりしたことだったのか現実の記憶だったか時々ごっちゃになります。

夢の話っていうのが結構見るのも書くのも読むのも好きです。

恩田陸の「夢違」っていう本があって、予知夢を見る女の人をめぐる話だったり、インセプション(ディカプリオが主演のやつ)はそれこそ荒唐無稽な夢の中に入っていく話、笙野頼子も夢の小説かいてましたね(レストレスドリーム)。あと夏目漱石の夢十夜とかも。

そんなわけで夢と現実がごっちゃになる的な話です。俺の好きなやつです。

あとは荒唐無稽を押し通すにはファンタジー舞台に限る。


・荒野の話

でもしかしたらどっかで影響を受けたかもしれんと思っているのがこの荒野の話です。でも荒野の誘惑ってキリスト教のアレなので多分大いなるイデアてきに刷り込まれてるだけだと思うんですが何かのパクリとかになってないことを祈ります。

実際に大規模で長距離の渡りをする蝶(オオカバマダラ)っていうのがいましてメキシコと北アメリカを大移動するんですけど、青空とオレンジの蝶ってめっちゃ綺麗だな〜と思いました。


・たったひとつの望みの話

夢の中でもたったひとつの望みについて語られて、それが成就する話があり、この夢の話を聞いた主人公がもう一度彼に会おうと望むのも、この後心残りになることになります。

わたしはこのテーマそんなに難しいと思わなくて(なにかを望むということ、とても普遍なテーマのような気がして)他の方の反省とかみていてほほーと思っていました。


速!!!と思ってはやめに提出したのですが(3作目とかじゃないか?)あとから出した方の作品を読んでたらもっと練ってもよかったな〜と思ったり思わなかったりしました。目で読む詩のようなものとしてお楽しみいただけるとうれしいです。

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