この作品を読み始めてすぐに、色々な違和感を感じるかもしれない。それは正しい。しかし正しくもない。先入観を持って読んではいけない。その先入観が何なのかは、第一話でわかるかもしれないし、わからないかもしれない。ただしこれだけは述べておく。読んだ文章が総てだ。しかし、読んだ文章が総てではない。何を言っているのかわからなければ、まず読んでみるといいだろう。面白いよ(笑
これは、すごいです。ネタバレになるので語れませんが……愛する人を失った葵と、恋人の双子の兄弟。葵を動かそうという思惑のいく先は……最後、息を呑みます。
葵と妹の紫。そして、双子の兄弟である詞と奏。仲のいい幼馴染だった四人。しかし、詞が突然亡くなってしまう。詞とつきあっていた葵は気力を失ってしまい……? 亡くなったパートナーからメッセージが届くという、共通プロットから執筆する企画の参加作なんですが、まさかまさかの展開でした。 葵、奏、紫、それぞれの思惑。序盤からほのかに漂っていた違和感の正体。イヤミス好きの方には特におすすめの一作です。