第2話

 あれからどれくらい眠っただろうか。気がつくと澄んだ青空はすっかり群青色に染っていた。

 そういえば……


 私は先程、友達に送ったLINEの事を思い出した。スマホ画面のアイコンタップした。


「あれ、何も聞いてないの?💦まぁいいや。とにかく今は体治すことだよ!☺️」


 どう言う事だ?やっぱり法事で学校をやすんでるって言うことか。やっとこ納得した私は階下に降りて母親の作った鍋焼きうどんを食べた。


 食後、テレビを見ながらくつろいでいると、LINE通知が来た。真也からだった。


「ごめん🙇今日は色々ありすぎて💦マジ焦ったよ笑体調大丈夫?」


 なんだ、元気じゃん。私は「大丈夫👍」

 と返信した。


 すると5分も経たないうちに真也からまた返信。

「あのさぁ、早希は頑張りすぎるんだよ。もっと肩の力抜いてさ。時にはひとに頼るとかさ。出なきゃこれから先のお前の人生持たないぞ。」


「何、いつになく説教臭いのよ‪w‪wてかあんたの人生だって人のこと言えないくらい長いじゃない‪w‪w」


 それから真也からの返信が途絶えた。

 何故だか胸騒ぎがして仕方無かった。


 その時、テレビで今朝、国道で大型トラックが転倒し、1台の乗用車が巻き込まれた事故のニュースをしていた。



 つづく

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