心の傷

「もう大丈夫か?」


「うん」


「。。。。。。」

「。。。。。。」


今はさっきの無言とは違い嫌ではなかった。


改めて彼女を見たけど、本当に物語の中にいそうと思うぐらい綺麗。本当に綺麗だなあ。


「おい! おーい! おーい!!」


「あ、ごめん」

彼女の顔に集中してしまっていた。今度からはやめよう。


「あのさ!」


俺の目の前に立って言った。


「私のパーティーに入りなさい!」


「え?」


「だから言ってるのよ!一緒のパーティーになりなさい!」


(多分彼女はパーティー捨てられて今ソロになっちゃっているから俺を勧誘してくれてるんだよね?多分。)


「ごめんね。君を嫌いなわけじゃないんだけど、パーティーには入れない。本当にごめん。」


(でも、俺はもう昔みたいなことはしたくないんだ。。)


彼女は少し涙目になっていた。


「あ!ごめんなさい。そうですよねこんなこと急に言われても無理ですよね。きつい言い方になっちゃったし。」


「これは君のせいじゃない!俺の問題なんだ。ごめんな。」


「あんたも何かあったの?」


「人に言えるほど良いことじゃないよ。」

気付いたら視界がぼやけてた。


「あんた泣いてるよ。大丈夫?」


心配そうに彼女は見ていた。


「あ、本当だ。」


「私でもいいなら聞こっか?」


誰かに言いたかったのかもしれない。それか自分の中だけしまっておけなかったのかもしれない。俺は昔あったことを彼女に話した。

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ソロの冒険者とある日出会った少女との物語。 白みそ @siromiso

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