今そこにある危機

第1話

数百年に一度のパンデミックを起こしたウイルスは、

毒性がつよく、感染してから死に至るまでがあまりに速い。

しかし、恐怖はそれだけではない。

このウイルスは、発症の対象を選ぶ。

つまり、無自覚無症状の人間がいて、市中に感染をひろげているのだ。。

対岸の火事だと思われたウイルス騒ぎも、あっという間に身近の出来事になってしまった。

先週は、よく使う近所のコンビニで感染者がでた。

通勤に使っている満員電車の在来線にも感染者が確認されている。

しかし、私は強運の持ち主のようだ。

こんなにも身近な感染者の事例にかかわらず、いまだウイルスに侵されている気配はない。

先日は、楽しんだばかりの居酒屋で感染者が出ている。間一髪だったと思う。

気を付けなければいけないとは思うが、自分に限っては、まさか感染しないだろうという気持ちもある。

なんせこれだけの事例をくぐり抜けてきたのだから。

心の健康という問題もある。引きこもっているばかりでは、心が病んでしまうだろう。

来週は、ずっと楽しみにしていたアーティストのライブだ。。。