第8話
付箋を開くとそんな文面が飛び込んできた。
何だ…こんな苦労したのに、あっさり別れられたな。いやぁ良かった、良かった。
とはいえ、1ヶ月いや、それより前に彼女と知り合ってからの4、5ヶ月がまるで幻想のように思える。まるで、夢でもみていたかのようだ。
とはいえ、「これからも友達としてよろしくね」とあることから、悪夢はまだ終わらないようだ。いつ果てるともない悲劇の悪夢。
いいさ、これもまた人生。
後日譚:幸いなことに僕は未だにあれ以上の悪夢に晒されることはなかった。その分、しゅーくんやタッテーに何かしらの被害を被っている可能性もなきにしもあらずだが、自分にはどうしようも無い。ただただ平凡な毎日を楽しく過ごすか、だけだ。
Aの悲劇 林悟 @ogutsugu
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