君がなくなるその前に

於田縫紀

君がなくなるその前に

 君に会って気づいたんだ。

 ついにこの時が来た事を。

 君が少し霞んで見える。

「大丈夫? わた●の声が聞こえる?」

 言葉も所々わからない。


 わかってる。

 僕と君が住む世界は違う。

 ほんの少●の間2人の世界が交わっただけ。

 また離れて●まう時を迎えただけなんだ。


 随分と色々なはな●を●たと思う。

 今まで君がいた●かいがどんな●かいなのか。

 君に会うまでここがどんなにつまらない●かいだったのか。


 でもそのと●も終わる。

 今はまだ僕から●みの姿が見える。

 少●ばかり霞んではいるけれど。

 声だって何とか●こえる。

 意味はところどころわからなくなっているけれど。


 でもまもなく●みの姿は見えなくなり声も●こえなくなる。

 そ●て僕の●おくからも●が●えて●まうのだろう。

 この●かいに●みはいなかっ●。

 ●から●みがいない●かいに戻るん●。

 ぼ●が確かに●みと出会って、色々な事を話●●●おくも●える。

 この●界に●みは存在●ないの●から。

 偶然で●かいがほんの少●の間交わっ●だけで。


 だからま●●●が見えるうちに、●●の声が●こえるうちに。

 ●くは●●に告げてお●●い。

 例え●●やぼ●の●おくや●ろくから●えて●まうとしても。

「●●は●●が好●で●●」

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