第二話俺の彼女(ロリ)は天使ですか?

 今から俺こと赤松快斗はとある作戦に挑む。その名も『さっちゃんをホラー映画で怖がらせて可愛いところを見よう!作戦』だ!俺はさっちゃんがDVDを借りる時、外で待ってもらった。そしてその時さっちゃんにバレないようにホラー映画のDVDをカゴに入れて借りに行ったのだ!ここまでは成功している。だが油断は禁物だ。ここからは死が隣り合わせだ。少しでも油断をすれば命取りとなりえる。さて、作戦を開始しよう。


「ねぇねぇさっちゃん。次はこれを観よう?さっちゃんと観たくて借りて来たんだ」


「え?そうなの?じゃわたしもみてみたいな」


「そうかい?途中で止めてなんて言わない?」


「?言わないよ〜」


「じゃDVD入れるよー?」


「うん!いいよ〜」


「ちなみにどんなないようなの?」


「ホラーだよ♪」


「へ?」


「(それを聞いたさっちゃんは急に顔が真っ青になって大きな声で泣きながら叫び始めた。幸い、親は今家にいない。なので叫んでも誰も助けに来ないのだ!アーハッハッハッハ!)」(※一応こいつは彼氏です。決して犯罪者ではありません…多分)


「いっいやーー!!止めてーーーー!!」


「え〜?止めないっていう約束じゃなかったっけ〜?」


「うっ…そっそれは…」


「あれれ〜?さっちゃんって約束を破るような子なの〜?」


「……やっぱりみる」


「ん?なんって言ったの〜?聞こえな〜い」


「やっぱりみる!…でも」


「でも?」


「(くッ!まだ言うのか?さっちゃん。次は無理やりにでもさっちゃんにホラー映画を見せて作戦を完了するんだ!)」


「みるときはカイちゃんのてにぎってていい?」


「へ?」


「(グハッ!やっやばい!これはやばい!甘えてくるさっちゃんちょーー可愛い!口から血が出たじゃないか!あ、俺今日が命日だったんだな。…いやまだだ。まだ俺はさっちゃんの怖がっている姿を見ていない!そんなんじゃ死ねねぇーじゃないか。)」


「おう!良いぞ!」


「え?そう?それならだいじょうぶだよ。だってカイちゃんとてをにぎるとなんか落ち着くから。ホラーみたってひいきだよ!」


と言ってさっちゃんは俺の手を強く握ってきた。さっちゃんの手はいつにも増して暖かく、そして柔らかかった。


「(あ、やばい。死にます。今日が俺の命日です。俺の心のライフはもうゼロです。めっちゃ可愛すぎて俺は死にます)」


 そして俺は息を引き取った……筈だった。


俺の頭の所には柔らかくてスベスベな何かがあり、そしてほんのり甘い匂いがする。そうこの匂いはいつも嗅いでる匂いだ。俺はゆっくりと目を開ける。そこには俺に膝枕をしているさっちゃんの顔があった。さっちゃんの顔はほんのり赤くなっていて、うるうるとした目になっていて魚のように目が泳いでいた。


「か、カイちゃん?だ、だいじょうぶ?きゅうにたおれてとてもびっくりしたよ?」


そして声はとても小さかったがとても聞き取りやすかった。


「お、おう。さっちゃんありがとな」


「う、うん!」


その時のさっちゃんの笑顔はとても可愛らしくまさに天使のようだった。


ちなみに作戦は大失敗で終わった。














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俺の彼女(ロリ)が可愛すぎて死ぬ YuU @mugifuwa1415

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