象は決して忘れない。

@koutarou1234

第1話 

「久しぶり、だね?」

すずが笑顔でそう言って、俺は心が押し潰されそうになりなった。

「おう、久しぶりだな!」

俺は以前のように明るく答えた。彼女に落ちこんでるのが悟られるのが嫌だったのだ。これから先の人生に不安だらけで気を抜くと自然と言葉が落ちてしまうのを、必死で我慢した。

_______


「じゃあ、またね!」

笑顔で手を振るすずにどこか寂しさが見られた気がする。

「またな!ずっと応援してるから頑張ってな!」

俺はそう言って笑顔で手を振って背を向けた。俺は歩きながら泣いた。

今まで味わったことのない量の涙が流れているのがわかる。

でも、どうしようもない。全て俺が悪いのだから・・・



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