【第五回白雪賞企画:第三十七回まで読み進めた上でのレビューです】
一人の少女。
僕っ子の葉月が物語を語ります。
見てきたもの、感じてきたものを綴るポエムのような作品です。
どこか寂し気な語りから語られる心理描写は、まるで一滴の涙の様な文章なんです。
生きている。
その言葉の意味を改めて感じる。
そんな音のする作品だと感じました。
そして、彼女は外に出る。
大人になったら当たり前の日常はわかるこの冒険の意味が綴られていきます。
一話毎に何故か胸がギュッとなるのはどうしてでしょうか……。
感情が揺さぶられること間違いなしの、そんな優しい物語。
一話一話に込められたポエムのような物語。
あなたも一滴の物語を葉月と共に歩んでみてはいかがでしょうか?