自殺したはずなのに目が覚めると異世界でした。 〜最弱の僕が最強になる物語〜

@jisajisa

第1話 終わって始まる

 学校に通うのが苦痛であった。


僕の下駄箱にはゴミが

僕のつくえには画鋲が

僕の体操服には落書が


 僕には居場所なんて無かった。

家にも学校にも外にも内にも。

その生活に絶望した。

僕の人生とは一体なんだろう。

僕の人生とは一体なんだっただろう。


 僕は部屋の中でロープを片手に考える。

天井を通して首に巻きつけた。

そして僕は脚立を蹴り飛ばした。

激しい痛みと苦しみが走った。

けど、この痛みは一瞬なのだ。


 もし僕が生きていたらこの痛みがずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと

付き合っていかないといけない。


 僕は弱い人間なんだ。

けど僕をいじめていた人間も僕と同じように弱い人間なんだ。だから自分の優位を示すためにいじめる。

ならこの世界に強い人間なんていない。

誰も救ってやくれやしない。

そう思うだけで先程の痛みも大した痛みではないのではないかと思い始めた。


 まぁでもよかった。

追われる世界を終われる。

段々意識が遠のく…。

あぁ…これが死ぬ感覚。なるほど。

やっと解放されるんだ。僕は。

『貴様が欲する。そして貴様を欲する世界に興味はないか?』


 これはいささか驚いた。神はいたのか。

それであれば僕はなぜこんなに苦しい思いをしなければいかなかったのか。

 是非伺いたいものだ。

そして、文句の一つぐらいいう権利は僕にはあるだろう。


 そして白い光に覆われた。

さながら冬の日に外に出ると雪が眩しくて目が開けていられないあの現象に似ている。

 雪国で暮らしていない人には共感は得られにくいであろう。

その光はやがて大きく僕の体を包んだ。


次に目を開けるとそこは異世界でした。

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