第2話 今がいつなのか
蒸し暑い部屋で起き上がると
「ん?。」
「あれ?。」
しばし呆然と言うか思考回路停止・・・
俺の視界に入って来たのは俺の部屋だった
次の瞬間、パニック状態に陥る
「やっべー!!何だこりゃー!!」
俺は部屋の片付けをしていて・・・
荷物を全部マンションのゴミ捨て場前に出し終わってから・・・
昼寝して・・・
「ちょっと待てよ・・・。」
「だから何で俺はここにいるんだ!!」
頭の中がまとまらない
その場から全く動けない
普通に考えても仕方のない出来事が今の俺には起こっていた
更に思考回路停止・・・
「ダメだ。」
考える事を諦めた俺は仰向けになり、しばらく俺の部屋の天井を見上げていた
頭の中は諦め半分といった感じで余り深く考える事をやめていた
どれくらいの時間が経っただろうか。陽が傾き始めた頃に
「キーッ・・・カチャ・・・。」
「ガチャガチャ。」
誰かが家に帰って来た
俺は足音を立てない様にそっと部屋から出て階段の下を覗き込んだ
そこには買い物袋を玄関に置いたばかりの女性が立っていた
「まぁまぁー。そうくるよなー!!お袋」
漫画やドラマでも起きなさそうなこの展開に少しだけ笑ってしまった
「とりあえずお袋にあいさつでもしとくか。」
頭の中は思ったよりも冷静に戻っていたのだろう。俺は階段を降りて買い物袋から荷物を出しているお袋に
「お帰り。」
と声を掛けた。
「ただいま。」
お袋は普通に返した。これも普通の光景過ぎて何だか笑えてきた
居間にはカレンダーがかかっていて沢山のメモ書きがされていた
カレンダーは
1993年8月
のページが開かれていた
おじ恋 こたろー @otake4124
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