第3話 生きやすい社会

 今の社会が生きずらくなっているのには否応なしに日本の社会構造が関係している。


 核家族化、孤独死、老老介護、オレオレ詐欺、男性の育児休暇のとりずらさ、育児に悩んだ末の児童相談所の頼りなさ、虐待されている子供も保護できず、里親も里子を迎えずらく、生きるために仕事して、いやいや会社に行き鬱々と不平を漏らしている社会人。stay homeで家族と一緒にいることが多くなって互いの不満が募り、関係が悪化することの悲しさは言葉にできない。家族とは?仕事とは?生きがいとは?


 金を稼ぐために、根底の生活の質の豊かさが褪せてしまっている状況は「自己目的化」の一言で済ませることができる範疇を超えている。



 社会構造を変えるためにはどうしたらいいか。


「あの国はこんな改革をして豊かになっている!日本もこんな愚策をとるのではなく、見習うべきだ!」という具合にネットで批判することも手段の一つかもしれない。しかし、ここで強調しておきたいことがある。闇雲に批判だけに声を上げることは一進一退を繰り返すだけだ。


 みんな政治に関して関心が薄いとか興味がないとか希望を持っていないとか言って非難ばかりするけど、日本の政治状況を理解していない人がただ己のを要求するのは筋が通らない。


政治はいろいろな問題で錯綜している。

頭のいい官僚でさえ生きやすい社会を作り出せていない。


本当に解決したいなら一人一人がもっと情報を集め、論理的に議論を進行すべきだ。

それに、全て政治家が悪いんじゃない。確かに一政治家が不信感を抱かせる問題を起こすことも多く、頼りなさを感じることが多いと思う。


 けれど、私たち一般人が法律を作ったり、公共・福祉を充実させたり、報道したりすることはできない。それを執り行う機関がある。私たちはその役割を彼ら彼女らに任せている。確かに、任せたくて任せているわけじゃない。その人は企業の就活で採用されたり、国家試験に合格しただけかもしれない。


 けれど一人一人がそんな感想を述べていたら、変わるはずもない。誰かに責任を押し付けることこそ簡単だ。リーダーなんていつもしんどい。


 だからこそ、リーダーを支えなくちゃいけない。そんなリーダーを見つけなきゃいけない。それが選挙だ。


 選挙の投票率が低い、特に若者の投票率が。これがどういうことを示しているか理解いただけるだろうか。これからの社会を担っていく若者たちが今の政治に失望し、無責任に責任を誰かに押し付け、思い通りに行かなければ非難しているのだ。誰かの役に立ちたい、そんな献身的な人もこの状況下、カリスマ性を持ち合わせて出でくるわけもない。日本の人材不足は自分で自分の首を絞めていることから発生している。

 負のスパイラルだ。


 私たちが自分たちで生きやすい社会を作る。

 その心意気を持ってほしい。めんどくさいで済まさないでほしい。真剣に考えてほしい。ただ不満を漏らしているだけじゃ駄々をこねてるのと同じだ。何も変わらない。


 一隅を照らしてください。どんなに小さい明かりでも遠くまで届きます。

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18歳、私の答え。 @batterachan

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