デート5

この曲は何があっても誰かを守ると言う決意を表明した曲だ。俺にとって瑠璃は何があっても守る相手だ。軽快なリズムが流れ、俺はふぅと深呼吸して歌い始める。いくぞ瑠璃何があっても守ってやるからな。


「君が信じてる僕を裏切るわけにはいかない。強くクラクションか鳴る♪」


そして歌いながらチラッと瑠璃を見ると、悲痛感のある表情で唇を噛み締めていた。なんでかなしそう表情をしてるんだ?まぁこの今日だおはきっと過酷な運命なんだろうと思ったかもしれない。


俺はこれなだけ大切なんだと言うことを歌に込めて歌った。そしてラストまで歌って、息を整えた。


「どうだった?気持ちを込めて歌ったんだが?」


「気持ちは痛いほど伝わったよ、、、、ごめんね」


無理に笑った表情を作りながら最後は消え入りそうな声でなにかを呟いた。そこになぜかきゅっと胸が締めつけられる思いがした。


「ちょっと飲み物取ってくる」


外に出ると、俺はやっちまったという感じになる。愛が重すぎたな。もうちょい軽い歌にすればよかったかもしれない。俺はドリンクをいれてながらうなだれて後悔した。


ドリンクをいれた後もうなだれていたが、もう気にして仕方ないと思い、部屋に入り、瑠璃の次の曲を楽しみにすることにした。


今度はアイドルの曲だった。俺はアイドルのことはよく知らないが、やはりなりきって歌うのがうまいなと感じたのと、どれだけこのアイドルが席なのかが伝わってきた。


「どうだった?女の子なのに、女の子のアイドルグループが好きって変かな?」


自著得気味に笑った。今まで瑠璃は友達とカラオケに行ったときに、バカにされたんだろう。アイドルオタクがと。たが俺は好きなことかあることは悪いことたと思えない。誰かに迷惑をかけた訳じゃないんだから。だから堂々と好きと言えばいい。


「好きなものに性別とか関係ないだろ。あるジャニーズグループのファンは男がそれなりにいるってこともあるし。憧れることは悪いことじゃない」


「ありがとう!そう言われたのの始めてだよ」


瑠璃はひまわりのような笑顔を浮かべた。瑠璃はそっちのほうが似合うぞ。あまりの可愛さに俺は見とれていた。恐らくにやけていることだろう。こ笑顔を引き出しのだから。


それから俺達は交互に歌った。俺はアニソンを中心に、瑠璃はアイドルの曲を中心に。瑠璃はたかが外れたように全力の笑顔で歌っていた。可愛すぎて後でアイドルとどっちが可愛いか確かめたくなった。


互いに歌を歌っているとプルルという音が鳴った。店員さんが終わりを告げる電話だろう。瑠璃がそれに対応をした。楽しい時間はあっという間に過ぎる。それを痛感した。


俺が歌い終えると、瑠璃が俺の隣に来た。めっちゃいい匂いがする。

 

「どうするもう終わりにする?」


「いや俺はいいや。最後にある曲を瑠璃に歌ってほしいんだが、いいか?」


「いいよ、何がいい?私の知ってる曲でお願いね」


「大丈夫だS◯O知ってるなら分かる曲だ」


そう言って俺は機械を操作する。一度この声でこの曲を聞いてみたかったんだよな。瑠璃にはアニソンか合うからな。いれ終えると優しい音が流れる。


「これなら大丈夫だよ」


そう言って歌い始める。


「君が描く希望の欠片♪」


瑠璃はしっとりとしていて、優しく包み込みながら歌う。表情も優しく大事そうな感じを受ける。やべ-泣いちゃう。そして最後まで包み込むような優しさで歌いきった。


「なんで泣いてるの?」


くすくすと指を顎に当てながら笑っていた。やっぱりもう泣いているのね。今日泣きすぎだろ。一回泣いたことで、プライドがないのだろう。


「あまりにもしっとりと歌うから泣いちゃったんだよ」


俺はハンカチで涙を拭き取りながら言った。そして後から羞恥心がわいてきて、瑠璃を見ずにそっぽを向いた。


「もう行くか」


「いいよもう時間だしね」


伝票を俺は取った。その後俺達は部屋をでて、会計をしに行った。ここは楽しかったし、俺がおごるか。会計まで並んでいる間、今日のことを振り返っていた。瑠璃の歌った曲思った以上に二次元のヒロインだったなぁー。まぁ始めて会ったときから二次元のヒロインのような雰囲気はしてたが。


やがて順番後回ってきて、二人分のお金をだした。すると瑠璃は少し驚いた表情だったが、すぐに目を細めた笑顔になった。


「ありがとう希堂くん」


俺は照れながらほほを掻いた。


「まぁ楽しかったしな。彼氏としてこいうのやってみたかったんだよ」


黙ってお金をだすのをね。店内をでると、夕日が辺りを照らしていた。綺麗だな。告白したと時を思い出す。そしてふと瑠璃を見ると、目があって瑠璃は優しく微笑んだ。


「あの時を思い出すね」


「そうだな。俺は告白されてよかったと思っているよ」


すると瑠璃は一瞬悲しそうな表情をしたが、すぐに笑顔になり私もだよと言った。やはり以心伝心だ。俺達は相性がいいのだろう。このときの俺はそう思っていた。まさかあの告白があんな理由があったと知らずに。



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罰ゲームから始まる恋 作家目指すもの @Ronisei

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