終章
「ようちゃん、準備できたよ」
「……本当に俺の初恋に終止符を打ったんだな」
目の前の花嫁はいつの日かと同じように笑った。
「生まれ変わって会いに来たしぶとさが持ち味だからね」
「それもそうか」
式場の窓から満開の桜の木に視線を移す。何年と月日が流れてもこの美しさは変わらない。あの日の思い出は散ることなくこれから先も覚え続けることだろう。
「桜の花言葉にさ、“私を忘れないで”っていう意味があるの」
──君を忘れた試しは無いよ。
葉桜の君に 佐藤令都 @soosoo
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