第2カルテ 小さな子供
今日は生憎の雨、土曜日で学校とかも休みだろうから子供達も外で遊びたくても遊べないんだろうな…。
私も子供の頃は雨が嫌いだった。だって外で遊べないしテンションは下がるし…。
そんな事を考えていたら看護師が入ってきて…
「先生、急患です。入れてもいいですか?」
「いいよ。」
看護師が突然慌てて入った来たからどうしたのかと思って直ぐに呼んでもらったら中に入ってきたのは苦しそうに息をしてる小さな男の子を抱えたお母さんだった。
「どうされましたか?こちらに寝かせてあげて下さい。」
「すいません、ありがとうございます。朝は何とも無かったのですがお昼を過ぎた位から急にぐったりしてしまって…。」
カルテの名前を見ると『近藤優斗』と書かれていた。
優斗君、いつも元気に挨拶をしてくれる男の子だから私もよく知ってる子だ。
「優斗君〜大丈夫だからね〜。診察させてね〜。」
声を掛けたけど反応が薄い。もしかしたら意識が朦朧としてるのかもしれない。
熱を測ると39.7℃と高熱。診察をすると怪しい呼吸音が。
「肺炎の可能性があります。今から色々と検査しますね。」
「お願いします。」
「優花、検査の準備お願い。」
「はい。」
看護師である優花に指示を出して検査を行った。検査の結果が出るまで処置室にあるベッドな寝かされた優斗君。
「先生、検査の結果出ました。」
「ありがとう。…やっぱり…。お母さん、優斗君肺炎ですね。軽いですし点滴されてから帰られて大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます。」
「優花、点滴の準備お願い。」
「はい。」
優斗君は肺炎。そんなに酷くなく点滴の治療と後は数日間の安静で大丈夫だろう。
そのまま優斗君は点滴を刺された。
「先生、本当にありがとうございました。」
「いいえ。軽くて良かったですね。」
「はい。」
朝元気だった子どもが急にぐったりしたら誰だって慌てるよね。
少しでも優斗君の力になれたなら良かった。
早く元気になっていつもの優斗君になってね。
私はこの島で唯一の 夏葵 @aoiazunyan
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