第22話   再び、欠けらを探しに。

 短剣の光を浴び続けた、ツキヨさんは、2日ほどで、意識が、はっきりしてきた。


 長い間、幽閉されていたので、しばらくは、七白さんとふたりで、月の世話をするらしい。


 僕は、小学生を真面目に頑張っている。


 最近、ハルが、初めて炎で、その身を焼いた。生まれたての姿を捨て、成鳥のようにかっこ良くなるのかなと、思ったが、まだまだ可愛い顔をしている。


 クーマは、この世界が、とても気に入って、帰ろうとしない。今は、母さんの愛犬の地位をしっかり手にして、毎日、散歩にいそしんでいる。


 2週間たった頃、下校途中に、七白さんが立っていた。


 その姿に、僕の友だちは、ボーッと見とれてしまい、魂を抜かれた様になった。


「はじめ。欠けらを見つけたわ。次は、砂の惑星らしいわ」


 僕と七白さんの冒険は、まだまだ続くらしい。



           完

 

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目覚まし時計が、鳴る前に @ramia294

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