第二話
そうやって嘘をつき続けるのは嫌だったし、正直に言って辛かった。
仲良くしてくれるみんなのことは好きだったから。
もう嘘はつきたくない。そう思った。
だけど、自分が誰のことも好きになれないなんて言えない。みんなと違うことがわかったら仲良くしてくれるかなんてわかんない。
だから私は受験をして女子校に入ることにした。
女子校ならきっと恋愛系の話も少ないだろうと思って。
女子校出身の母は多分揉め事が多いからということでやめるよう忠告してくれたが、正直揉め事があろうとどうでも良かった。
メンタルが弱くて傷つきやすいから揉め事は苦手だったけど、それ以上に恋愛系の話から逃れたかった。
そうして女子校に入学した私は恋愛系の話から解放され、でもその分いろんな人と揉めて、傷ついて、学校に行きたくないと思って、死にたいとまで思って。自分で自分を傷つけて。
そんな時に、あの子に出会った。
生きててよかった。 早川琳音 @rinne0w0
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