なぜ?
鴉樹懶
第1話
私はいつも大勢に囲まれていた
だから私はうらやましかった
私は一人になりたかった
だから、なろうと思った
しかし、皆は離してくれなかった
でも、私は出来うる限り頑張った
そのために仕方なくだがイジメをしてしまった
その標的になった人に謝りたかった………
しかし、 その人はなくなって しまった
その人の遺書が見つかった
『私を悪く言わないで下さい。 私よ 生きていて下さい』
私は一体なにをしていたのだろうか
それを思い出し私はその人の冥福を祈って泣いた
心は空っぽなのに涙が溢れてきた
これが悲しみというものなのだろうか
私には分からない
私はどうしようもなく虚しくなり
いつも総菜を買っているスーパーに行った
そこでいつも総菜の値札の張り替えをしているお姉さんに出会った
そのお姉さんはとても優しく親切で私と顔見知りだった
お姉さんに
『どうしたの?』
と、聞かれた。
私は何も言わなかった
『聞いてあげるから話してみなさい』
と、言われた。
私は感情の抑えが効かなくなり泣きながら話した
話し終わるとすっきりしたような気がした。
しかし、家に帰るとまた心が空虚になってしまった。
何故何故何故と自問自答していくがさらに分からなくなっていった
私は色々なことを考え分からなくなり狂ってしまった
リストカットもしたが私の気持ちはどんどん分からなくなっていくばかりだった
この世界から消えたいとも思った
でも生きてくれと言ったその人はもういない
私が代わりにと言ったらおこがましいが生きていこうと思った
何故その人は私を悪く言わないでと言ったのだろうか
それは………
私にも分からない
なぜ? 鴉樹懶 @CrowDutch5
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