第6話

俺は、向かいのソファに背を正して身体を沈めるファセッリアさんに睨みをきかせるカーミフィナを制する。

俺の隣でシャーっと威嚇するカーミフィナを、ラルミーイさんが俺の代わりに呆れた様子でどおどおと宥める。

そんなパーティーメンバーを横目に、ファセッリアさんに続きを促す俺。

「彼女に構わず、続けてください」

「……あっ、はい。という——」


ある一国の危機を救い、英雄しされているらしい。ある日、国に飛来した白覇竜という魔物を撃退したのが俺らのパーティーらしい。トドメをさしたのが、俺だったらしく英雄と呼ばれているとのこと。

俺の記憶がないことをラルミーイさんが誤魔化し、何とか切り抜けた感じだ。


ファセッリアさんの要請に応じ、二日後に屋敷を出発することになった。


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俺が隣にいるうちに 闇野ゆかい @kouyann

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